Fraternitas157-2009july

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  • Words: 399
  • Pages: 8
Taxe Perçue – Tassa riscossa - Roma Italy (日本語ダイジェスト版) Vol. XLII, Nr. 157 - OFM Roma - tel. +39.0668.491.365 2009.7

小さき兄弟会第187回総集会特集号 小さき兄弟会第187回総集会が2009年 5月24日に始まりました。主な祭儀は800年 前にアシジの聖フランシスコの小さき兄弟会が 誕生したポルチウンクラ聖堂のそばで行なわれ ます。 5月25日現総長の兄弟ホセ・ロドリゲス・カ ルバッリョの司式による荘厳な共同聖体祭儀が 行なわれ、総集会が正式に開会しました。総長は 説教の中で、聖パウロの大胆さと聖フランシスコの迅速さをもって緊急 に聖福音を告げ知らせる事が必要であると強調しました。私たちの挑戦 は、このミッションが試練と苦しみを引き起こすであろう地域に恐れず 出かけていき、そこにとどまる事です。総長は全世界の兄弟たちにこう 呼びかけました: 「『小さき兄弟たちよ、行きなさい』と主の聖霊は言われます。真理 の保護者としてではなく、謙遜なしもべとして行きなさい。そしてあな た方が無償で受けたものを無償で与えなさい。行って町の路上や広場で 出会うすべての人々に、彼らが同じ唯一の御父の息子と娘であり、自分 にとっては兄弟姉妹である事を知らせなさい。行って老若男女の信徒と 協力して福音を伝えなさい。行ってま だイエスを知らない人々のそばにとど まり、あらゆる場所ですべての行ない において福音の価値を証ししなさい。 困難が伴う事は明らかですが、主は私 たちに言われます-『勇気を持ちなさ い、恐れるな』と」。

総長の報告 私たちの場合のように「ミッション-福音宣教」をテーマとする総集

会では、こんにち「福音宣教のミッション」がフランシスカン的基調に おいて何を意味するか、簡潔に思い起こす事から始めるのが適切だと考 えます。 福音化するミッションは、神体験と兄弟 的生活と共に修道生活を構成する大切な 柱の一つです。実にミッションは、強い神 体験と本物の兄弟関係がある場合にのみ 有効です。修道生活はこれらの分かち難い 三つの要素を通して、神の国の現存と聖福音の活力と現実性とを示す確 かなしるしに変わり、「福音を宣べ伝える」ものに変容します。 小さき兄弟には上述の三要素(信仰体験、兄弟的生活、ミッション) に加えて第四の本質的な要素があります:小さき者である事、それは私 たちと神、兄弟たち、世界との関係を導き特徴づける次元です。私たち は単に宣教する兄弟共同体ではなく、宣教する観想的兄弟共同体でもあ りません。私たちはこれまで言ってきた事から、自身を「世界にある宣 教者」として、「心を主に向けた小さき者である兄弟」と定義する事が できるでしょう。 未来に目を向けて、会において地域レベル、全体レベル、またその中 間というすべてのレベルで協働の文化を強める必要があります。自身の 小さな世界に閉じこもろうとする傾向が、あらゆる共同体に強くみられ ます。そして管区合同や異文化間合同の共同体の増えるリズムはあまり に緩やかです。 協働の理解に質的な飛躍が必要で す。それは人的資源の不足に対する救 済策や打開策としてだけではなく、小 さき兄弟として、教会としての私たち の召命の求めに対して、また言うまで もなく私たちの生きる社会が私たち に求める要求に対してよりよく応え るための重要な道具として考えられます。私たちは共同体の境界を越え て皆同じ生活様式を誓願した事を自覚し、会への帰属感の内に成長し続 ける事が必要です」。 世界中に神の御言葉を宣べ知らせる者 5月30日午前中の全体会議をもって、今月24日からアシジの天使 の聖母聖堂で開かれている第187回小さき兄弟会総集会の第一週が

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終了しました。 この週の作業は総長の兄弟ホセ・ロド リゲス・カルバッリョの「信頼の内に未 来に向けて。主に心を向け、兄弟として 小さき者として世界にある宣教者」と題 する総長報告に基づいて進められまし た。 全体会議と10の言語別グループ会 議では、特に「ミッション」を始めとして様々のテーマが話し合われま した。兄弟ホセは本会がミッションのために存在する事、そしてそれ故 に兄弟たちは現代の人々の求めに創造力をもって惜しみなく大胆に応 えられるよう、彼らの要求を捉える事のできる世界観を持たなければな らないと何度も繰り返し述べました。 人間のために御自身を貧しくされたキリストの観想から、小さき者は 生まれました。その姿勢は貧しい人々の中で貧しくあろうと兄弟たちを 駆り立て、すべての人々の顔の上に本 来あるべき尊厳と神の姿をくっきりと 現れさせます。 養成と諸宗教間・異文化間対話もまた、 152 人の代表がこの時に向き合ったテ ーマでした。兄弟ホセは報告の最後に、 フランシスカン家族の未来に向けた自 身の夢を述べています: 「私はこんなフランシスカン生活を夢見ています。それはより観想的 で、イエス・キリストとの驚嘆するような熱烈な出会いに根差しており、 世の底辺や境界や非人間的な修道院に向かって旅する勇気をもって、路 傍にうち捨てられ、傷つき踏みにじられて安全を脅かされている人々の 世界に神の慈しみにあふれた御顔と兄弟愛、和解、平和、連帯を宣べ伝 えるものです」。 教皇ベネディクト 16 世の手紙 「教皇インノセント 3 世が大きな慈悲の 心をもって、聖福音の形に従った生活を望む アシジのフランシスコと仲間たちを迎えた 日から、800 年がたちました。教皇は実際に 幸いなる聖フランシスコとその兄弟たちの

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希望をかなえ、次のように言いました:『兄弟たちよ、主と共に行きな さい。主があなた方の霊に示してくださったように、すべての人に悔い 改めを説きなさい』(1 チェラノ 33,6-7)。 キリストの代理のこの素晴らしい祝福と勧告は豊かに完成された信 仰と卓越した愛の心をもって受け入れられ、その後何世紀にもわたって 聖性と宣教の情熱と、そして人々の間に人間的で霊的な生活を広めるあ らゆる仕事とに多くの豊かな実を結んできました。実にもともとの始め から、小さき兄弟たちは福音的生活の模範を携えて世界中に出て行きま した。そして簡単に言えば、カトリックの人々や遥かな遠方の人々、多 様な宗教と文化の人々の間に、キリスト・イエスにおける永遠の救済の 種を蒔き続けているのです」 。 (教皇ベネディクト 16 世) 兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョが総長に再選 兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョは第 187 回総集会のためにアシジの天使の聖母聖堂に集結 した 152 人の代表によって、2009 年 6 月 4 日小さ き兄弟会総長に再選されました。選挙の典礼は教 皇代理のホセ・サライヴァ・マルティンス枢機卿 の司式によって行なわれ、再選された新総長に「全 小さき兄弟会の印章」が手渡されました。 兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョは本年 8 月に 56 歳になります。 2003 年から総長を務めており、それ以前は総理事及び養成と勉学総書 記、サンチアゴ・デ・コンポステラ(スペイン)のフランシスカン管区 長、ヨーロッパ小さき兄弟連合議長、若い兄弟たちの養成担当者を歴任 して本会に奉仕してきました。また 9 年間管区理事も務めました。 現在はヴァチカンの福音宣教省と奉献・使徒 的生活会省のメンバーです。兄弟ホセ・ロドリ ゲス・カルバッリョは聖フランシスコの第 119 代継承者となり、2015 年まで世界 113 カ国に生 きる 15,000 人の小さき兄弟会メンバーを導き ます。 兄弟マイケル・A・ペリーが副総長に選出 第 187 回総集会のためにアシジの天使の聖母聖堂に集まった 152 人

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の小さき兄弟会代表は 2009 年 6 月 5 日、兄弟マイ ケル・アンソニー・ペリーを本会副総長に選出しま した。 兄弟マイケルは 1954 年米国インディアナポリス に生まれ、同国「いとも聖なるイエスの御心」管区 長を務めました。管区内で神学面の養成や修練院修 了後の養成、国際 JPIC 委員会の仕事に携わる一方、 10 年間コンゴ民主共和国での宣教活動に奉仕しました。またカトリッ ク救済サービスや米国カトリック司教協議会でも働いています。 学問面では宗教人間学で博士号、神学で修士号、司祭養成で神学修士 号、歴史と哲学で学士号をそれぞれ得ています。 兄弟マイケル・アンソニー・ペリーは兄弟フランチェスコ・ブラヴィの 後任となります。 新しい総理事 聖フランシスコの志に従い聖霊降臨祭の総集会に集まった小さき兄 弟会は、次期6年間の活性化と権威の奉仕を委ねる兄弟たちを選出しま した。総理事の平均年齢は 53.8 歳です。

Vincent Mduduzi Zungu

Paskalis Bruno Syukur

Francis Walter

Roger Marchal

Vincenzo Brocanelli

Ernest Karol Siekierka

Nestor Inacio Schwerz

Julio Cear Bunader

Vincente Tapia

役目を終えて退任する総理事の兄弟たちに、会への奉仕を心から感謝致 します。

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現代の人々に語りかける小さき兄弟会の800年 小さき兄弟会総本部は会則認可800周年(1209-2009)の記念のた めに2007年「アントニアノ・ディ・ボローニャ」に、創立の当初か ら現在に至るまでフランシスカンたちを駆り立ててきた精神を思い起 こしてたたえるドキュメンタリー作成を依頼しました。 「アントニアノ・ディ・ボローニャ」 は天使の聖母聖堂で開催中の総集会で 6 月 15 日 、 DVD 「 OmnesVocentur Fratres Minores(皆おしなべて小さき 兄弟と呼ばれるべきである)」の抜粋を 紹介すると共に、サブリナ・シモーニ氏 の率いる児童聖歌隊「Mariele Ventre」 の実演を披露して皆の注目を集めまし た。歌は DVD サウンドトラックから「訓戒の言葉 27-愛のあるところ に」を始め、豊富なレパートリーからの抜粋曲でした。 製作に2年を要したこのドキュメンタリーは現在英語、イタリア語、 スペイン語の3ヵ国語でアクセスでき、フランシスカンの体験を世界中 に語りかけています。 副総長の説教-2009 年 6 月 16 日聖クララ聖堂 「神の御言葉に耳を傾け、神の愛と慈しみを表す方法を識別するよう にというフランシスコの招きは、明確に『イスラム教徒や非キリスト教 徒』のただ中に行く事を願う者だけに当てはまるものではありません。 それは貧しきキリストに従って貧しきキリストのおられるところに向 かうすべての者にとっての出発命令です。キリストの体の一員となり、 悔い改めの兄弟姉妹の会-兄弟会やクララ会、在世会-の一員となるた めに、私たちには神がイエスと聖霊において抱きとめられたのと同じ世 界を受け容れて生きる事が求められます。 神のこの受容を通して、神の原初の御言葉の響きが一人ひとりのすべ ての人間とすべての被造物の内に現存します。それは神の原初の御言葉 の意味と目的を発見するプロセスを通して、コミュニティや兄弟共同体 の中でイエスとの出会いを生き抜く中でも明らかにされます。キリスト はそのようにして私たちが和解と希望のふるまいのさ中に自身の生活 に加わるすべての人々を受け容れ、彼らの生活を私たちの生活や共同体 や管区や修道会のためのパン種とし、変容の力とするよう、私たちを強

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く動かさずにはおきません。 これが私たちの招かれた、敢えてひるむ事のない福音的生活です。そ れは世界との出会いの聖福音であり、それを通して神の力と慈しみが私 たちの内に明らかに顕れます。 インターネットとメディア ウェブを通してインフォメーションを配信する事は、本会の 主催するすべての国際会議にとって重要な事項の一つになり ました。 それは今回の総集会についても言える事で、テクストや総会日誌、写 真、MP3 ポッドキャスト、ビデオクリップ、ライブ映像(You Tube) を含めてウェブサイトがほぼ分単位で最新化されています。 私たちの配信した 400 以上の記事、600 の写真、83 の文書、1 時間 40 分のビデオ、6 時間 30 分のオーディオには大変積極的な反応があり ました。466,749 の IP アドレスから 9,061,510 回の閲覧があり、151.1 ギガバイトのダウンロード(2,392,002 ページから)がありま した。一番のピークは6月4日の総長選挙の時で、アクセスが 非常に多かったため私たちのサーバーへの接続が困難になる ほどでした。 総集会の全メンバーから感謝をこめて 総集会は以下を始めとする多くの兄弟の皆様の御協力に感謝致しま す:総集会書記の兄弟フランチェスコ・パットン、兄弟ガブリエル・マ シアス、兄弟エドウィン・アルヴァラド・セグラ、兄弟マルコ・フレッ ディ、最終文書並びに法律問題担当専門家、兄弟ビル・ショートと兄弟 フィリペ・イェイツを統轄役とする通訳・翻訳者、兄弟ステファノ・レ ッキアを統轄役とする議事録書記、財務と物流・後方支援担当の兄弟ジ ャンカルロ・ラティ、典礼委員会と広報担当室の兄弟ジョン・アベラと 兄弟ミルコ・セリット。 また快く自在な尽力と奉仕を いただいた聖フランシスコ熾天 使管区の皆様に特別の感謝を申 し上げます。会場になったドム ス・パチスとストイエのスタッ フの皆様の根気強い働きと御厚

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意にも、同様に心から御礼申し上げます。そして世界各地で祈りと支援 を通して私たちを支え、ウェブサイトも見て下さったフランシスカンや ノン・フランシスカンの兄弟、姉妹、すべての友人たちに心から感謝致 します。皆様ありがとうございました! 総集会の全ての資料は引き続きインターネット下記サイトで閲覧いただけ ます:http://www.ofm.org/ofmnews/_capgen09/00capgen09EN.php OFM日本管区ニュース 1)フランシスカン・ソング・コンサート視聴統計:6月21日に田園調布で 開かれた「フランシスカン・ソング・コンサート」YouTube にアップロード してHPに紹介したところ、思ったよりも沢山の人が視聴していることが分か りました。 コンサート模様:http://ofmjapan2.blogspot.com/2009/03/blog-post.html YouTube のアクセス統計情報をみると以下のことが分かりました。 ①6月30日~7月16日までの間に、179 箇所から延べ 610 回の視聴があり ました。 ②日本国内ばかりでなく、外国からもアクセスがありました。 ・イタリアから、2箇所で延べ5回の視聴 ・米国から、3箇所で延べ16回の視聴 ・ドイツから、2箇所で延べ10回の視聴 ・台湾から、1箇所で1回の視聴 ・英国から、1箇所で1回の視聴 ③再生回数の上位3曲は 1. 「アシジの地で」 2. 「ブラザーサン・シスター・ムーン」 3. 「鳩のうた」 NB:フランシスカン・ソングのCDは10月の幕屋の集会までに間に合わせ ます。なお、CDには、コンサートでは紹介されていない曲も多数収録される 予定です。 2)講演会/兄弟の集まり:東京瀬田の聖アントニオ修道院 ①10月11日(日)午後3時、兄弟フェルナンド・ウリベによる一般向け講 話「会則に表れるフランシスコの精神(仮題)」と茶話会。フランシスカン・ ソング発表。 ②10月12日(月)10時、幕屋の集会・兄弟フェルナンド・ウリベによる 講演「会則と私たち-FIM の視点から-(仮題)」と公式ミサ。 (どなたでも 参加できます) FRATERNITAS 日本語ダイジェスト版:OFM 日本管区本部 http://www.ofm-j.or.jp/

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