Asia Market Review

  • June 2020
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  • Words: 2,850
  • Pages: 2
フィリピンのアヤラ ・グループが日本に lT企 業設立 ・グル ー プが 初 の 日本 法 人 を設立 した。 これ は銀 行 を除 ー 設 立 ) に あた る。 設 立 され た の は、 アヤ ラ ・グル プ の l T

フ ィ リピ ン最 大 の 財 閥 で 1 7 0 年以 上 の歴 史 を誇 る アヤ ラ く とフ ィ リ ピ ンの大 手 企 業 と して 初 の 日本 進 出 ( 法人

( 情報 技 術 ) 企 業 と して 1 9 8 8 年にマ ニ ラに設 立 され た アヤ ラ

・シス テ ム ズ ・テ ク ノロジ ー ズ社 ( A S T I 、

ン ・ロ ク シ ン = E r w i n P . L o c s i n 社長 ) の 日本 法 人で あ る A S J ジ BGマ

アー ウ ィ

ャ パ ン ( 〒2 6 1 7 1 2 1 千 葉 県 美浜 区 中瀬 2 - 6 、

W

URL)www.asj.avalasyst リブイ ー ス ト2 1 階、電 話 0 4 3 3 0 1 5 3 5 5 、 E m a l l : i n f o O a s j . a v a l a s y s t e m s . c o m( 、

ems.coln/)。 ア ー ウ イン ・ロ ー ク シ ン 社 長 は 、 「ア ヤ ラ ・グル プ は ー 従 来 よ りも積 極 的 に グ ロ バ ル 化 を打

に 日本 語 の で き る ブ リ ッ ジ ・エ

ち 出 して お り、 日本 に 馬卜在 事 務 所 を持 つ 同 グル ー プ の電 子部 品組 立 の I M I

事 に よ り、 フ イ

ー ・ ( インテ グ レ テ ィッ ド マ イ ク ロエ レ ク トロニ クス) 礼も近 く目本 法 人 化 され

シ ョア 開 発 を 積 極 的 に進 め る こ

の 初 の 日本 る」 とり1 らか に した。 今 1 司

とに した。 「日本

ス ジ エ) ジ ヤ バ ンを 設 立 ャ

で長期の戦略的 パ ー トナ ー に な

バ ンの 初代 社 長 に就 任 した神 口茂 ( こう だ ・しげ る) 社長か ら 1 年 ほ ど前 に、 「目

れ る会社 を探 し たい。 短 期 の一

本 は 潜 在 市 場 が 大 きい の で進 出を 検 討

回 限 りの 受 注 で

した ら ど うか ] と の提 案 を受 け た こ と

は な く、 例 え ば Hl初 の 数年間は

マ ニ ラの A S T I の

法人 ASJ(ア

す る き っか けに つ いて は、 「A S J ジ

か ら 日本 進 出 の 計 画 が 始 った 」 と説 明 した。 神 1 同 社 長 は川 崎 製鉄 ( 現在 の 」 F E ) か らフ ィ リ ピ ンに長 く駐 在 し、 アヤ ラ ・グル ー プ との関係 も深 い。

ンジエ アを置 く リ ピ ンで の オ フ

アヤラ ・グルー プ会社の、全システムエンジエアを 対象 とした泊 り込みでの研修風景

フ ィ リ ピ ンか ら S E ( シ ステム ・エ ンジエ ア) を日本企業

が、 L J 本市場 を掛1 う外資 への 支援 も 子が

に 派 遣 し、 そ の後 フ ィ リ ピ ンに 戻 って

けた いJ ( 同 ) 方f l .

日本 法 人 ス ター トに あ た って神 田 社 ー 長 は 、 「当社 に はオ ー プ ン ・ソ ス ・ソ

も同 じ S E が 中心 とな って そ の 日本 企 業 を サ ポ ー トし続 け るケ ー ス な どを 1 曽

町の サ〔 リ ピ ン とイ ン ドと 1 本の 3 拓 │ 1で

フ ト( 公開 され て い る ソー ス コー ドを使 ー う) 技術 を持 つ 人材 が 8 営 。 オ プ ン ・ 世界 ソ ー ス ・ソ フ ト( O S S ) は 現 在 、 十

や した い 。 顧 客 の グ ロ ー バ ル 戦 略 の 中

llq発 も実 施 して い る。 また、 │ 1 本の 同「

で 当社 の エ ンジ エ ア を チ ー ム の 一 員 と

中。 また フ ィ 都 市銀 行 とシス テ ム │ │ 1 発

して取 り込 ん で も らい たいJ ( 司 ) と期待

J 本 の顧 的 な トレ ン ドとな って お り、 十

してい る。

リ ピンの l i 公保 険庁 の3 , 5 0 0 ノ 」人を 対象 ー とす る カ ドシステ ム 、 十 財務 省 な ど政

客 企 業 の 要望 に積 極 的 に応 え て行 き た

海 外 ビジ ネ スが成功 す 神 同社 長 は、 「 るか ど うか は 、現 地 パ ー トナ ー 次 第 。

府機 関 の電 子計1 連シ ステ ム ( G E P S ) の 実 績 が あ リルせ在 は第 2 フ ェ ー ズ に 入 り

ャ パ ンは 人材 派 遣 業 と して

アヤ ラはフ ィ リ ピンの最大企業 として 日

Hlシ つ つ あ る。 また 米務 サ │ 1 給料1 予算 4 1rイ

も既 に 日本 の 免 許 も得 て お り、 設 立 前 の I J 本市場 調 査 の 段 階 で は 「日本 で の

本 で も良 く知 られてお り、つぶれ る心配

ステ ム 、 民 1 創企業 の 1 1 1 界 交 材 H 占人 シス

がないか ら組 む には安心 だ とす でに多 く

テ ム な ども手が け た実 績 が あ り、 日本

オ ン シ ョア ・ビジ ネス、 す な わ ち 日本 で の I T 人 材 不 足 に 対 して 、 フ イ リ ピ ンか ら人 材 を 派 遣 す る こ とか らス ター

の 日本企業か ら言われ てい るJ と い う。 この よ うな 「アヤ ラ ・グルー プ」 の 名を

法 人 設 t の 時 点 です で に数 人 の S E ( シ ステ ム ・エ ンジ エ ア) を + 1 本の 大 手 企業

使 って 日本で の営業体 制を構築 し、 日本

にASTIか

ト し よ う と調 査 して み た が 、 実 態 の

で受注 したソフ ト作 りな どを マニ ラで行

日本 市 場 は も っ と進 ん で い たJ と 神 田 社 長。 そ こで A S J ジ ャ パ ンで は 日本

主 うのが基 本 に取 り組 み を強 化す る。 「

ら派遣 してい る。 マ ニ ラ本 社 の A S T l は 、 アヤ ラ ・ グル ー プが メ イ ンだが 、他 に tを高

には 日本 の優 良企業 向け に取 り組 みたい

事、 B P I 銀

いJ と 抱 負を語 った。 ASJジ

30 ア ジア ・マーケツトレヴュー 2007315

フ ィ リ ピ ンの A S T l で

は既 に フ ィ

行 ( アヤ ラ ・グル ー プ) 、

アザ レア ・テ クノ ロ ジー 投 資 会社 ( ア ヤラ ・グルー プ) 、シンガポー ル ・コン

ことに得意 だか らであ り、 デザ 味をl l i す

の 心 配 をせ ず に 済 み 、 │ 1 た 日 要 ととと して

イ ン、色彩感覚 な どでフ ィリ ピン人 の能

の 日本 人技 術 者 の み を送 れ ば よ い 。 こ

ピュー タ ・システムズ 、な ども株 主に

力は高 い。 この フ ィ リピンの能 力を利用

うす る こ とで 、 R l 庄に フ ィ リ ビ ンで の

なっている。

して受 注 して広 告、デザイ ンな どを使 う

開 発 環 境 を 控 え る こ とが で き る 1 1 、将

ソフ トの仕 事も取 り組 み たい、 とA S 」

来 この 開 発拠 点 が l l k 功した 際 は 、 ス ピ

ジ ャパ ンでは計画 してい る。

ンオ フ させ る こ とも選 択 肢 と して 考 え

語 学 力だ けでな く 日本人 の感 覚 に近 い フ ィ リピン人 を活用

親会社の ASTIは

約200人 の IT

て い る との 事 。 これ は 1 本の ソ フ トハ

フ ィ リ ピ ンで 毎年 4 0 万 人 ほ どい る大

エ ン ジエ ア ( S E ) を 抱 え て い る。 フ ィ

卒 者 の 内 で 1 割 に あ た る約 4 万 人が I

リ ピ ンの I T 企 業 で は 転職 の 多 さが 陪l

ベ トナムで は I T 付 吉報 T 関 連 卒業生。 「

題 に な って い るが 、 1 可 社 で の転 職 率 は

技 術 ) の卒業 生 が 年 4 , 0 0 0 人 ほ ど と聞 い てお り、 フ ィ リ ピンは そ の 1 0 倍 規 模 の

年 1 0 % 以 下 だ とい う。 良 い 人 材 を 確 は大 学 ′ にイ 保 す るため、 ASTIで │二

大 財 閥 で ス ペ イ ン系 。 マ ニ ラの ,f米地

I T 人 材 を 輩 出 して い る。 フ ィ リ ピ ン

ン ター ン シ ップ柳十 度 を提 供 して お り、

区 で あ る マ カテ ィ (Makati)を1川発 した

の 潜 在 力 は大 き く、 も っ と注 目され る

や る気 の あ る学 生 の 採 用 に心 が け て き

国 のはず J と 神 同社長。

た。 A S T I で

こ とで角1られ る。 またセ ブ r,!の セブ市 に は アヤ ラ ・グル ー プが │,日 した IT 発 ー パ クが あ り、 「 1本の lT企 米な どの

は 、毎 年 社 内 で2 5 人 の

フ ィ リ ピンは 英語 を 母 1 玉 1 詩とす る国

日本 語 人材 育 成 の 教 育 プ ロ グ ラ ム が あ

を 除 くと、 英 語 が で き る人 が 最 多 の I T l とされ る。 そ の た め コ ン ピュ ー タ ・ソ

る た め 、 す で に │ 1 本言 キが で き る人材 も

フ ト開発 の受 託 業 務 だ け で な く、 コー

アヤラ ・グル ープの総力で インキュベ ーシ ョン支援 も

ル セ ン タ ー も フ ィ リ ピ ン で 急 増 して い る。 イ ン ドで も米 英 系 の コ ー ル セ ン

多 く育 ってい る。

タ ー が 増 え て い るが 、 イ ン ド人 の 発青

ア ヤ ラ ・グ ル ー プ は フ ィ リ ピ ン 内

で はす ぐにイ ン ドに電 話 が 転 送 され て

で は携 帯 電 話 、 不 動 産 な ど子 が け て い る分 野 は多 い が 、 こ こに 来 て グ ロー バ

い る こ とが 顧 客 に わ か って しま う とい ン 人 の 発 音 は 米 国 に近 い の で フ ィ リ ピ

ル 化 に 向 け て動 き始 め た。 アヤ ラ ・グ ル ー プ の I M I ( イ ン テ グ レー テ ィ ッ

う評 価 が 多 い 。 これ に比 べ て フ ィ リ ピ ンに電 話 が 転 送 され て い る こ とは ほ と

ド ・マ イ ク ロエ レク トロエ クス) 社は電

ん どの顧 各 が 気 づ か な い 。 そ こで フ ィ リ ピ ンに は米 国や 英 国 の イ ン ター ネ ッ

R み 込 みを行 な う 子 部 品組 ヤ とソフ ト糸

トや コ ン ピ ュー タ、 金融 関係 の 企 業 の コー ル セ ン ター が 多数進 出 してい る。

員 を抱 え て い るが 、 ほ ぼ 同数 の 従 業 員 を抱 え る シ ンガ ポ ー ル 法 人 を近 年 買収

lri場 で フ ィ リ ピ ンだ け で約 1 万 の 従 業

ウ ス に とって も、 1 白 えよ i 白い l iみ 式と1手 ー ・ う。 これ も、 アヤ ラ グル プ の 総 合 力 に拠 る ところが 大 きい。 ア ヤ ラ ・グル ー プ は フ ィ リピ ンのlit

他 、 ア ヤ ラ ・グル ー プの 携 │││十 L耐 会 十1: で あ る グ ロ ー ブ テ レ コ ム な ども 人サ !IIし て い る。 そ の 近 くに ア ヤ ラ は ビジ ネ ス 街 も開 発 して お り、 シ ン ガポ ー ル の 人 てい る 手企業 な ども進 │││し なお 、 A S T I の ア ー ウ ィ ン ・ロ ク シ ン社 長 は ネ グ ロ ス │ │ 1 身 の フ ィリ ピ ン 人、 フ ィ リ ピ ンで I B M に 勤 務 した 後 に アヤ ラ ・グル ー プ に 人 っ た。 また 、 そ の 初 の 日本法 人 とな った A S J ジ

ャ ー パ ンに は神 田社 長 の 他 、 ダ イ レ ク タ と して 富 士 通 か ら欧州 各地 で活 解 して い た l f 藤忠 彰 ( さと う 。た だ あ き) 氏 も 入 った。 材: 藤氏 は 、 「4 0 イ i t ほど I T I 判

すでに 1引 本 に駐 在

連 の 海 外 ビ ジ ネス に 携 わ って 来 たが 、 今 ほ どマ ー ケ ッ トが急 変 して い る と感

セ ンチ ュアはイ ン ドで数万の従業 員を抱

事務 所 を 持 って い るが 、 こ こ も近 く 同

じる 時 は な い 。 ハ ー ドの もの づ く りだ

えシステム開発を行 ってい るが、 フ ィ リ

本法人化す る。

け で は な く、 ソ フ トの │ 1発 日で も海 外 の ー リソ ス を 如 何 に L 子 く活 用 で き るか

コ ンサ ル テ ィ ン グ大 手 の ア ク 米│=│の

ピンで も 1 万 近 い従 業 員がお り、 フ ィリ ピンの I B M コ

ンサルテ ィングも多数の

フ ィ リピン人が働 いてい る。

した。 この I M I は

ま たマ エ ラ 苫都 国 の ケ ソ ン市 に あ る フ ィ リ ピン回立 大学 ( U P ) の キ ャンパ ス の 中 に広 大 な イ ンキ ュベ ー シ ョン ( 事業

が 成 功 の 鍵 とな って きて い る。 │ 1 本I H で 、 ソ フ ト開 発 の 需 要 は 午 々 膨 らん で お り、 そ の ギ ャ ップ ん`大 き くな って い

日本 の ソ フ ト開 発 企 業 もす で に イ ン

創 成 ) 施設 も建 設 してお り、 この 施 設 を

ド、 中 1 玉 │ 、韓 1 玉 │ にア ウ トソー シ ン グ し

使 って 「日本 企 業 が 少 な い リス ク と最

て い るが 、 中 国や ベ トナ ム に比 べ て圧 倒 的 な 夷 語 力 が あ る フ ィ リ ピ ンで は仕

低 の コス トに よ る フ ィ リピ ンで の 起 業 の お手 伝 い とい うサ ー ビス も提 供 して

事 が や りや す い こ とが 優 位 性 。 話学 力

い き た いJ と A S J ジ

だ け で な くフ ィ リ ピン人 の 感 覚 が 口木

て い る。 これ は 、 フ ィ リ ピ ンに 開 発 拠

人 に近 い 点 が フ ィ リ ピン と組 む場 合の

点 を 設 け たい とす る 日本 企業 に 対 し、 事 務 所 ス ペ ー ス は も とよ り、 人 材 の 採

大 きな メ リッ トだ。

ャパ ンで は 考 え

内で I T 人 籾 が さ らに イく足 して い く' l i

る。 欧 米 の 新 技 術 を r 千 葉 の 1 性を感 じず に どん どん 吸 収 で き る フ ィ リ ピ ンの I T 技 術 者 は そ の ギ ャ ップを P 足め る 人材 に もな れ る と確 信 して い る。 アヤ ラ ・ グル ー プ の 一 員で あ る我 々 とア ラ イ ア

用 ・管 理 ・総 務 ・会 計 と言 った ア ドミ

ンス を 組 ん で新 しい ビジ ネ スモ デ ル を 組 む パ ー トナ ー を求 め て い きた い J と

人 気 ア ニ メの 多数 を 製 作 して 成 功 して

機能 を ASJが

語 った。

い るの も、 フ ィリ ピン人 は 日本 人が好 む

│ 1 本企業 は 、 資 本 金 な しで 、 会 社 管 理

フ ィ リ ピ ンで は束 映 ア ニ メが 日本 の

提 供 す る とい う もの 。

ー ( アジア ・ジヤ ナ リス ト 松 │ │ 1 健 )

アジア ・マーケットレヴュー 2007315 31

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