Uml 1

  • November 2019
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  • Words: 107
  • Pages: 3
第1回 UML 2.0 の新機能と、OCUP インターミディエート試験 UML2.0 の特徴は、MDA(モデル・ドリブン・アーキテクチャー)の採用に伴う、構造の厳密化、最適化に あります。そして、メタモデル図が大幅に変更されました。また、これに伴って、従来から問題となっていた 解釈の曖昧さの解決も図られています。さらに、従来の UML で用いられた図を見直し、重要度に応じて一部 の図を入れ替え、全体として分析や設計などの概念モデルに関する拡張、パターンや役割に焦点を置いた機 能面の追加がはかられています。 UML2.0 では、UML 自身の構造と振る舞いを規定するメタモデル図の厳密化と、数学的ともいえる一貫し た体系化、そして振る舞いを最小単位で定義し直します。 2.0 では、自動コード生成だけではなく、1つの図から他の種類の図への自動変換や、ツール間のモデリン グ情報の交換を図るためのメカニズム、仕様が開発されています。別の見方をしますと、本来の分析・設計 のためのモデル記述言語としての拡張を図りつつ、同時にプログラミング言語への拡張 を行ったとも言え ます。

第2回 UML2.0 でのモデル図の入れ替え

コラボレーション図の変更 UML1.X の時代に、特に実装モデルのレベルで使われることの多かったコラボレーション図が、コミュニケ ーション図と名前を変え、また扱いが非常に軽くなりました。そして、従来のコラボレーション図とは全く 異なる図が新たに付け加えられ、この図がコラボレーション図と呼ばれることになりました。また、シーケ ンス図自身も拡張され、従来はオブジェクトなどのインスタンスレベルでのメッセージのやり取りのみを 扱っていたものから、より広範なレベルでインタラクション(相互作用)を扱えるようになりました。 オブジェクト図とパッケージ図の追加 UML2.0 では、オブジェクト図とパッケージ図を取り入れ、特にパッケージ図に関しては、スーパーストラ クチャ(上部構造)、インフラストラクチャ(基盤構造)の両方の仕様文書で重要な役割を演じるように なりました。 コンポジット構造図の登場 従来のクラス図等では記述が難しかった内部構造が、コンポジット構造図の登場により、容易に記述できる ようになりました。 インタラクション概要図、タイミング図の登場 インタラクション概要図は、インタラクション図とアクティビティ図が合成された図です。また、タイミン グ図は、特に組み込み系などのハードウエア開発で要望の高かった表現形式です。

第 3 回 モデル図の拡張

クラス図 従来のバージョンでは、属性と関連は異なるものとされていましたが、UML2.0 では、属性は、一方向の誘導 可能性を持った関連と等価であると再定義されました。また、コンポジット構造図の登場に伴い、ポート、パ ートなど内部構造を記述するためのエレメントが追加されました。インターフェースに関しても、従来は提 供インターフェースのみであったのに対し、新たに要求インターフェースが付け加わり、さらに両インター フェースが接続された状態(アセンブリー・コネクタ)もコンポーネント図で使用されるようになりまし た。また、多重度表現として従来許されていた”2,4,6”といった離散的表現が UML2.0 では、認められ なくなりました。さらに、ステレオタイプの定義が厳密になり、ユーザーによる拡張の方法が提供されます。

アクティビティ図  UML2.0 では、状態の遷移ではなく、トークンの流れとしてフローが独立して定義されました。また、アクシ ョンノードの形状が変わり、角の丸い四角形となりました。文法的制約の多かった記法が改められ、フォー クノード、ジョインノード等すべてのアクティビティノードにそれぞれ固有の振る舞いが定義されて、単独 で扱うことが可能になりました。トークンの流れも、UML1.X では、複数入力を暗黙的なマージとして扱っ ていたのに対し、暗黙的なジョインとして扱うように改訂されました。また、シグナルの送受信、タイムイベ ント、パラメータ、パラメータセット、ピンなどの記法が拡張され、さらに、データストア、セントラルバッフ ァーノードなど、業務フローを記述する際に有用なオブジェクトノードが付け加わりました。従来からあっ たスイムレーンは多次元に拡張され、名前もパーティションに変更されました。

シーケンス図 UML1.X では、生存線(ライフライン)のヘッダーは、オブジェクトに代表されるインスタンス表現でした が、より一般的な形に変更され、参加者(participant)と呼ばれるようになりました。そして、結合フラグメ ントの採用により、並列処理、条件分岐、繰り返しなどの表現が出来るようになりました。

ステートマシン図 UML1.X では、継続時間の差から、アクション(継続期間が短い)とアクティビティ(継続期間が長い)と いう2種類を使い分けていましたが、UML2.0 では、どちらもアクティビティと呼ぶようになりました。

第 4 回 OCUP インタミディエート試験 単なる文法上の規約の暗記にとどまることなく、概念的モデルの習得と心得て、UML を学習することが合 格の早道であり、かつ、将来的にも有用な知識となります。問題の傾向としても、単純な文法規約を問う出題 は少なく、むしろ概念的な問題が多いのが OCUP 資格試験の特徴です。基本を確実に押さえれば、たとえト リッキーな問題や、奇問・難問に答えられなくとも十分合格できる試験だと言うことを肝に銘じ、本質的な 部分、概念操作や体系の理解を心がけてください。

第 5 回 OCUP インタミディエートの出題範囲

インターミディエート資格試験では、出題範囲の詳細情報としてメタモデル図が指定されています。プロフ ァイルに関して、メタモデル図が参照されていないのは、プロファイルがメタモデル自身を作成するための メカニズムを提供するためです。(先走って言いますと、メタメタモデルでの話題です)

第 6 回 どんな人が中級レベルを目指すべき

インタミディエート資格試験で問われる知識が必要となる役割は、一言で言いますと「正確で適切なモデリ ングを行う必要のある人」が該当します。

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