Subdominant Minor & Borrowed Chords
Example 1
Db7(9)
Dm7
3
Abmaj7
G7(b13)
Cmaj7
Cmaj7
Fmaj7
A7
bVImaj7(Abmaj7)は、Modal Interchangeのひとつである、Subdominant Minor(SDM)だが、 これはどこからきたのだろうか?
C Major Diatonic
IIm7
IVmaj7
Subdominant Minor Chords in C
VIIm7(b5)
VIm7
IIm7(b5)
IVm7
bVII7
bVIm7(b5)
Key=Cにおいて、b3(Eb)とb6(Ab)の音が含まれるもっとも基本的なスケールはナチュラルマイナーなので、 bVImaj7は、同主短調のダイアトニックから、一時的に借りてきたコード(Borrowed Chord)だと解釈する。 つまり、同主短調から"Borrowed"してきたコードのうち「Subdominantに聞こえるようなもの」を、Subdominant Minorと呼ぶ。
Example 2 from Stefan Kostka's "Tonal Harmony" F
Edim/3
F/3
Gm7(b5)/3
C7
F
J. S. バッハの "BWV.1112" には、同主短調からの借用(Borrowed Chords)である、IIm7(b5)が使われている。 しかし、もしこの進行が、FではなくFmに終止したならば、これは一時的に借りてきたのではなく、「転調」とみなされる。 参考: もし反対に、この曲の調性がFマイナーであり、最後に同主長調に由来する、Fメジャーに終止したならば、 その終止和音のMajor 3rdは、16-18世紀の技法である"Picardy Third"と呼ばれる。