台湾国の国連加入に支持を
三年前(2003.年 3 月)、中国肺炎 SARS が台湾を襲った。その時、台北 市は半ば死の都市になり、多くの公共施設、レストラン、ホテル、デパート、 はなはだしくは病院まで、誰も寄り付かなくなった。人々はマスクをつけ、 体温を測り、うわさを聞いては顔色を変えて恐れた。台湾国は国連の会員国 ではないので、国連世界保健機構(WHO)の会員国でもない。そのうえ、 対岸の中国政権は、WHOの防疫専門家二人の來台を、SARS 蔓延後、七週 間もの間阻止した。台湾国内の医者、看護士と患者数十名が、命をおとした 後に、やっと来た。これでわれらは深く、台湾国が長期にわたって、国際的 孤立に立たされている大弊害を感じる。 そのうえ、前年末(2004 年) 、南アの大津波で、数十万人の人々が亡く なった。台湾国の政府と民間は、大いに金銭と救財物資を贈った。しかし、 インドネシアが開いた救災トップ会談でも、中国の圧力で、台湾は代表を派 遣して、1999 年台湾中部の大震災時の、救済,重建などの経験と、そのとき 習った収穫を、分け合うことが出来なかった。これは台湾国の損失だけでは なく、更に南ア被災国の損失でもある。 これら二つの事件で、われら 2300 万の、平和を熱愛する台湾国人民は、 国際孤児、更に国際社会の「植物人間」に、成っているのを知った。この地球 村にあって、平等に参与する権利と、尽くすべき義務と責任、及び貢献の可
能性を剥奪されている。こういう道理があるでしょうか! 今年で国連は創立 60 年以上(1945−2006)になる。1971 年に台湾が国 連より排除されて、すでに 35 年すぎさった。現在、全世界には 193 ヶ国の主 権独立国家があるが、台湾だけが国連に入っていない、国連の「裂け口」にな っている。強権の分割統制と、姑息主義がはびこる国連は、大いに改革すべ きである。 近隣日本国の有識人士が、まず先に進み出て、われら台湾国の国連加入 に声援してくださり、日本政府もこれを支持して、正義と平和が、一日も早 くアジア太平洋地域と全世界に実現するよう願う。