メディア空間と日常空間の インタラクションに関する考察 知能化空間による人間の生活支援
メディア空間と日常空間の インタラクションとは? メディア空間とはビット情報のみで閉じた情報システ ムの ことであるが、これを我々の生活する日常空間と結び 付 けることで新しいビジネスが開けると考えられている 。 これを、メディア空間と日常空間のインタラクション と呼ぶ。 by.ITS におけるインテリジェントスペースの創造 ---------------------------------------------------------------------橋本研究室では、各キーワードは具体的に以下のよう な
知能化空間による人間の生活支援 生活支援プロセスのフロー・チャート (1) 人間と周辺環境の観測 (2) シナリオの生成 (3) シナリオの実行
知能化空間による人間の生活支援 (1) 人間と周辺環境の観測 人間と知能化空間のインタラクション ( 以下の 2 種類のインタラクションがある ) – 人間が知能化空間に働きかける (Active) • ボディランゲージ、音声、メモ etc.
– 人間が知能化空間から働きかけられる (Passive) • 人間が倒れた時などの緊急事態、習慣的動作 etc. 対象空間内の人間と経験 ( イベント ) との紐付けなどか らある程度は実装可能 (4W1H)
シナリオの生成
知能化空間による人間の生活支援 (2) シナリオの生成 シナリオの定義は?? ( 要検討 ) • 目的 – 情報の提示、物理的な働きかけ etc.
• 条件 – 緊急度、安全度 etc.
• 実行システムの選定 ( シナリオにマッチしたシステ ム) – 情報表示機器 (ex. ディスプレイ ) 、機械システム (ex. ロボ ット ) etc.
知能化空間による人間の生活支援 (2) シナリオの生成 シナリオベースの行動計画の例 • シナリオ 1… 急病人の保護 – 目的:病人のところまで行って救護 – 条件:緊急度高 – 選定システム:移動ロボット
• シナリオ 2… お掃除 – 目的:部屋中をくまなく掃除 – 条件:緊急度は場合による – 選定システム:移動ロボット
• シナリオ 3… お茶汲み – 目的:人間にお茶を運ぶ – 条件:安全度高 – 選定システム:移動ロボット
知能化空間による人間の生活支援 (3) シナリオの実行
シナリオベースの行動計画 • 夜間にでも、知能化空間シミュレータでまわ しておくことで大幅な模様替えさえしなけれ ば、各シナリオに対してそのまま使うことが 可能 • シナリオの目的・条件・システムによって行 動計画が異なるため、シミュレーション方法 も複数検討の必要あり
知能化空間による人間の生活支援 (3) シナリオの実行
シナリオベース行動計画の例 … 選定システムとして移動ロボットを採用する 場合 • 部屋を格子状の空間メモリに分け、 状態量 ( 位置情報、温度、明暗などの連続物 理量 ) ・付加情報 ( 障害物による占有情報、障害物 の詳細情報 ( 据え付きか?重さは?形状は? )) を与えておき、実際の行動は空間メモリ上の 状態遷移と考えて、シナリオベースの状態遷
知能化空間による人間の生活支援 (3) シナリオの実行 状態遷移はミーリマシン (Mealy Machine) でよいのではないか ? … 現在状態と入力によって決定される有限オートマトン (finite automation (FA)) である
Mealy Machine
Finite Automation