Final Cut Studio Jp

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Final Cut Studio ワークフロー

K Apple Computer, Inc.



© 2006 Apple Computer, Inc. All rights reserved. Apple ロゴは米国その他の国で登録された Apple Computer, Inc. の商標です。キーボードから入力可能な Apple ロゴについても、これを Apple Computer, Inc. から の書面による事前の許諾なしに商業的な目的で使用すると、 連邦および州の商標法および不正競争防止法違反となる場合 があります。 本書には正確な情報を記載するように努めました。ただし、 誤 植や制作上の誤記がないことを保証するものではありま せ ん。

Apple Computer, Inc. 1 Infinite Loop Cupertino, CA 95014-2084 U.S.A アップルコンピュータ株式会社 〒 163-1480 東京都新宿区西新宿 3 丁目 20 番 2 号 東京オペラシティ タワー

http://www.apple.com/jp AppleScript、 DVD S tudio

Pro、 Final

Cut、 F inal C

ut P

ro 、

uickTime、 S hake 、および Soundtrack 、は、米国 Logic、 Q その他の国で登録された Apple Computer, Inc. の商標です。

pple Cinema T ools、 F inder 、および LiveType は、A Computer, Inc. の商標です。

Adobe および Photoshop は、 Adobe Systems Incorporated の米国またはその他の国での商標あるいは登 録商標です。

Dolby は、 Dolby Laboratories の登録商標です。 本書に記載の他社商品名は参考を目的としたものであり、そ れらの製品の使用を強制あるいは推奨するものではありませ ん。また、 A

pple Computer, Inc. は他社商品の性能または使 用につきましては一切の責任を負いません。

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目次

アップルのポストプロダクションアプリケーションの概要 アップルのポストプロダクションアプリケーションについて このマニュアルの使い方

Final

Cut

Studio ワークフローのサンプル ムービーの編集 ムービーのエンコーディング DVD のオーサリング Final

Cut

Pro プロジェクトに使うアップルアプリケーション 「 Final C

ut

Pro」と共に「S oundtrack

Pro」を使う 「 Final

Cut

Pro」にある 1 つのクリップを編集する 「 Final

Cut

Pro」の複数のオーディオトラックを扱う クリップやシーケンスを「 F

inal

Cut

Pro」から「 Soundtrack

Pro」に書き出す 「 Final C

ut

Pro」と共に「M

otion」を使う クリップやシーケンスを「 F

inal

Cut

Pro」から「 Motion」に書き出す

ro プロジェクトに読み込む Motion プロジェクトを Final

Cut P Motion プロジェクトを「 Final

Cut

Pro」内から編集する 「 Final C

ut

Pro」と共に「C

ompressor」を使う 「 Compressor」を使ってムービーを書き出す ビデオクリップをほかのビデオ規格に変換する 「 Final C

ut

Pro」と共に「L iveType」を使う LiveType プロジェクトを Final

Cut

Pro プロジェクトに読み込む

LiveType プロジェクトを「 F inal

Cut

Pro」内から編集する シーケンスの一部を「 LiveType」に書き出す 「 Final C

ut

Pro」と共に「S hake」を使う 「 Shake」に読み込まれたクリップの配列について 「 Final

Cut

Pro」からクリップを送信する メディアを「F

inal

Cut

Pro」に戻す 「 Final C

ut

Pro」と共に「L ogic

Pro」を使う

ut P ro XML ファイルを「L ogic

Pro」に読み込む Final C

ut P ro XML ファイルを「L ogic

Pro」から書き出す Final C







3

37 37 38 38 39 40 40 41 45 45 46 47 48 49 50 50 51 53 53 54

アップルのアプリケーションを DVD

Studio

Pro プロジェクトで使う

Final

Cut

Pro プロジェクトを DVD にする

Final C

ut P ro プロジェクトを「D

VD

Studio

Pro」に読み込む

Final C

ut P ro プロジェクトから HD ベースの DVD を作成する 「 Motion」を DVD

Studio

Pro プロジェクトで利用する モーションメニューに使う Motion プロジェクトを読み込む

Motion プロジェクトを「 DVD

Studio

Pro」内から編集する

Motion プロジェクトをアルファトランジションとして作成する/読み込む 「 Soundtrack

Pro」を DVD

Studio

Pro プロジェクトで使う

Soundtrack

Pro プロジェクトを「 D

VD

Studio

Pro」用に保存する 「 Soundtrack

Pro」を Motion プロジェクトで使う 「 Soundtrack

Pro」から AIFF オーディオを書き出す 「 Soundtrack

Pro」から「C

ompressor」を使って書き出す 「 Compressor」を DVD

Studio

Pro プロジェクトで利用する 「 Compressor」のワークフローメソッドについて AC-3 ファイルを作成する理由 「 Compressor」で AC-3 ファイルを作成する 「 LiveType」を DVD

Studio

Pro プロジェクトで利用する LiveType プロジェクトを「 D

VD S tudio P ro」に読み込む

LiveType プロジェクトを「 D

VD S tudio P ro」内から編集する



4

1

アップルのポストプロダクション アプリケーションの概要

アップルが提供するプロフェッショナル向けオーディオおよびビデ オアプリケーションのファミリーは、非常に高度なポストプロダク ションのワークフローでも円滑な作業を実現します。 アップルのポストプロダクション用アプリケーションにより、強力な編集ツール、革命的なサウ ンド操作、リアルタイム・モーショングラフィックス、次世代 DVD オーサリング、および定評 ある合成ツールが手元にそろいました。このマニュアルを読んで、 「F

inal

Cut

Pro」でのムービー プロダクション・プロセス、および「 DVD

Studio

Pro 」での DVD オーサリングプロセスでの、 各アプリケーションの役割を理解しましょう。

ポストプロダクションでの機能

アプリケーション

説明

編集

Final

Cut P ro

 DV 、S D、H

D、およびフィルム向

Cinema T ools

 フィルムおよび 24p HD 用の

Soundtrack

Pro

 プロフェッショナルな品質のオー

Logic

Pro

 高度な音楽制作および

Motion

 リアルタイムのモーショングラ

LiveType

 ダイナミックなアニメーションに

けリアルタイム編集

オーディオ

高度なツール ディオポストプロダクション

グラフィックスの合成 およびモーショングラフィックス

フィックス・デザイン

Shake 配布

オーディオプロダクション

DVD S tudio

Pro

Compressor

よるタイトルエフェクトの制作

 高度なデジタルエフェクト合成  SD および HD ムービー向けの完備 した DVD オーサリング  多機能で高品質な SD および HD エンコーディング

以上のアプリケーションのうち、 「 Shake」と「L

ogic

Pro」以外は、包括的に統合されたポスト プロダクションパッケージ「 Final

Cut

Studio」に含まれています。







5



アップルのポストプロダクションアプリケーションについて アップルのポストプロダクション向けアプリケーションには、どんなに要求水準の高いプロジェ クトでも完成させるパワーを備えた、業界をリードするポストプロダクションツールが用意され ています。

Final

Cut

Pro そのスケーラビリティとパフォーマンスにより、 「F

inal

Cut

Pro」は究極のムービー編集アプリ ケーションと言われています。たとえば、 DV および HDV だけでなく、 DVCPRO HD や非圧縮

10 ビット HD ビデオなど、事実上あらゆるフォーマットを扱うことができます。 また、 「 Final

Cut

Pro」の豊富なプロフェッショナル機能には、マルチカメラ編集ツール、高度 なリアルタイムカラー補正およびイメージ加工フィルタ、およびオーディオコントロール・サー フェスのサポートなどがあります。 「 Final

Cut

Pro」は、ムービーのすべての要素を結び付け、それらの中枢をなすアプリケーショ ンです。 「 Final

Cut

Pro」を使うと、次の作業を行うことができます:

 テープからビデオやオーディオを取り込む  QuickTime メディアファイルを読み込む  HDV ビデオのネイティブ編集をする  シングルカメラプロジェクトおよびマルチカメラプロジェクトの両方を編集する  「 Cinema

Tools」を使ってフィルムを編集する Â 「 Motion」のモーショングラフィックス・プロジェクトと「 LiveType」のタイトルをネイティ ブで結合する

 「 Soundtrack

Pro」との統合により、オーディオをミックス、編集、および修復する ムービーが完成したら、プロジェクト全体を次のようにできます:

 幅広い種類の標準精細度( S D)および高精細度(H

D)テープ形式で出力する Â 「 QuickTime」ムービーファイルで書き出す Â 「 Compressor」で H.264、M 「D

PEG-2、または MPEG-1 ファイルに変換し、

VD

Studio P ro」を 使った DVD 配布に利用する Â 「 Compressor」で MPEG-1 や MPEG4 フォーマットに変換し、Web

でのオンライン配信に利用 する



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Soundtrack

Pro ムービーに使われるオーディオでは、映像の脇役として、磨き抜かれて完成したサウンドを用意 することが非常に重要です。 「 Soundtrack

Pro」では、サウンドトラック制作のすべての作業に 対応して各種ツールが用意されています:

 強力な波形エディタで、オーディオファイルをグラフィカルに編集してから、破壊的または非 破壊的な操作で処理することができます。また、波形エディタでオーディオファイルを分析・ 修復するだけでなく、AppleScript をサポートしているので、一般的な作業を自動にすることも

できます。

 タイムラインにより、本格的なマルチトラック編集および編曲の機能が実現されています。  コンソールスタイルのミキサーで、マルチトラックプロジェクトをミキシングできます。  「 Final

Cut

Pro」と「 Motion」の間でデータをやりとりできるので、プロジェクトのオーディ オを扱いやすくなっています。

 プロフェッショナル向けオーディオエフェクトのプラグインのセットを使って、イコライザ、 コンプレッサ、リバーブなどのオーディオ操作ができます。

 充実した Apple Loops ライブラリを利用すれば、効果音およびミュージックキューも含めた、 プロジェクト用サウンドトラックを構築できます。

 外部ビデオ表示もサポートしている統合ビデオ表示で、オーディオ作業中にビデオを簡単に参 照できます。 Motion リアルタイム・モーショングラフィックス用ソフトウェア「 M

otion」を使えば、アーチストや編 集者がテキスト、ムービー、およびグラフィックスのアニメーションを簡単に作成して、映画、 ビデオ、または DVD のモーションメニューに利用することができます。 「 Motion」を使用して 「 Final

Cut

Pro」ムービー用に、人目を引くモーショングラフィックスやアニメーション、および タイトルシーケンスを簡単に作成できます。さらに、 「 DVD S

tudio

Pro」と「M

otion」の統合、 および「S

oundtrack

Pro」と「M

otion」の統合を利用すれば、 DVD プロジェクト用のモーショ ンメニューおよびトランジションを簡単に作成できます。以下に、 「 Motion」の機能の一部を示 します:

 インパクトのあるエフェクトを作成できるリアルタイムデザイン機能では、複数のビデオスト リーム、フィルタ、テキスト、およびパーティクルをレンダリングなしで利用できます。

 ビヘイビアを利用すれば、自然に流れる、キーフレームなしのアニメーションを作成できます。  効果のある、カスタマイズされたパーティクルエフェクトとして、スモーク、ダスト、および アニメーション動作などがあり、プロジェクトの要素に適用できます。

 レイヤーおよび合成の機能を使って、プロジェクトの要素をレイヤー(数は無制限)に配置で きます。  HDVをネイティブにサポートしており、別のフォーマットにトランスコードする必要がないの で、H

DV フォーマットビデオの品質が保たれます。



7

DVD

Studio

Pro 「 DVD

Studio

Pro 」は、D

VD ビデオを作成するためのオーサリングソフトウエアです。 「 Final

Cut

Pro」および「 Motion」で作成したビデオ、「S

oundtrack

Pro」で作成したミュー ジックなどのオーディオ、そして Adobe 社の「P

hotoshop」などで作成した静止画を、簡単な 作業で DVD にまとめることができます。作成した DVD は、D

VD プレーヤーや、必要な機器を 備えたコンピュータで再生することができます。D

VD を、使用目的に合致する仕様にオーサリ ングできます:

    Â

字幕と複数のカメラアングルを使用する長編映画 結婚式やコンサート、試写会などの、特別なイベントに使うビデオ 多大なメニュー案内や、 W

eb サイトの URL リンクを使った対話式のキオスク 編集用の下見フィルムやビデオ転送 自動ループやランダムなシーンセレクションを使ったアート設定

「 DVD

Studio

Pro」に付属しているテンプレート、スタイル、およびトランジションを利用すれ ば、D

VD プロジェクトを素早くオーサリングできます。また、手動でオーサリングすることも 選択して、プロジェクトのあらゆる部分を精密に制御することもできます。以下に、機能の一部 を示します:

 標準的な DVD、および HD コンテンツが入る DVD の両方のオーサリングをサポートしているの で、配布の要件に最適なタイプの DVD を選択できます。  必要に応じて設定できるスケーラブルなユーザインターフェイスにより、目的に合わせたツー ルおよび表示を選ぶことができます。

 洗練されたハイエンド機能のサポート。たとえば、ビデオのマルチアングル、複数のオーディ オストリームおよび字幕、そして複数言語の DVD を作成する機能などです。  VTS エディタなどの先進的なオーサリングツールでは、DVD

の構成を細かく指定できます。ま た、高度なスクリプティングがサポートされており、スクリプトが必要とするレジスタの数に 合わせて GPRM にパーティションを設定することもできます。 Â 「 Motion」および「L iveType」との統合により、プロジェクトをオーサリングする作業の継ぎ 目がなくなり、モーションメニューやアニメーションテキストの効果を複数試すことができ ます。

Compressor 「 Compressor」はビデオの圧縮処理(トランスコーディング)には必須であり、すばやく効率的 にかつ簡単に圧縮できます。また、圧縮プリセット、設定、および出力形式をより多様に選択で きます。 また、 「C

ompressor」には、以下の目的に使える高品質な変換機能があります:

 プロジェクトのシーケンスのフォーマットに合わせて、ビデオクリップのネイティブなフォー

マットから高品質なトランスコードバージョンを作成できます。たとえば、

PAL フォーマット フォーマットのプロジェクトで使う必要があるとします。 「C のクリップを、NTSC

ompressor」 を使えば、 PAL クリップの高品質な NTSC バージョンを作成することが可能です。 Â プロジェクトのバージョンを 2 つ作成できます。たとえば、ムービーの編集に HD ビデオソース を使った場合に、 「C

ompressor」で HD バージョンと SD バージョンを書き出して、 SD 解像 度 DVD および HD 解像度 DVD の両方を作成することができます。 8

「 DVD

Studio

Pro」または「F

inal

Cut

Studio」がイン ストー ルされ ている コンピ ュータ で 「 Compressor」を使う場合は、A

C-3 エンコーディングおよび分散エンコーディングの機能も利

 AC-3 エンコーダは、各種のオーディオチャンネル構成、たとえばステレオや 5.1 サラウンドサ ウンドを、 「D

VD S tudio P ro」での使用に適した Dolby Digital オーディオストリームにエン

用可能です。

コードするために使われます。

 分散エンコーディングでは、エンコーディングの処理を複数のシステムに分配することで、エ ンコーディングにかかる時間が短縮されます。 LiveType 「 LiveType」を使用すると、「F

inal

Cut

Pro」および「D

VD S tudio P ro」のプロジェクトで使用 できる、洗練されたプロ品質のタイトルを簡単に作成することができます。付属のプロジェクト テンプレート、および使用料がかからない放送品質のアニメーションコンテンツをカスタマイズ すれば、ダイナミックなテキストエフェクトを素早く簡単に作成できます。 「 LiveType」のプロジェクトファイルを直接「D

VD

Studio

Pro」および「 Final C

ut P ro」に読み 込むことができます。いったん LiveType プロジェクトを「 Final

Cut

Pro」および 「 DVD

Studio

Pro」に読み込むと、プロジェクトを再度「 LiveType」で開いて変更を加えるたび に、 「F

inal

Cut

Pro」および「 DVD

Studio

Pro」も自動更新されて変更が反映されます。

Cinema

Tools 「 Cinema

Tools」は、フィルムおよび 24p プロジェクトを「F

inal

Cut

Pro」で編集するための ツールです。「C

inema

Tools」は「F inal

Cut

Pro」の機能を拡張し、従来ならばハイエンドの特 殊な編集システムでだけ利用できた機能を提供しています。詳細については、 「 Cinema

Tools」 のマニュアルを参照してください。テレシネログでの作業、クリップを取り込むときに 3:2 プル ダウンを削除する方法、およびフィルムリストの書き出しなどが説明されています。 Shake 「 Shake」は、フィルムおよびビデオを扱うことができる、ノードベースの高品質な合成および視 覚効果アプリケーションです。 「 Shake」では、業界標準のグラフィックフォーマットの大部分が サポートされており、解像度とビット深度が高いイメージシーケンスおよび QuickTime ファイル も簡単に扱うことができます。 「 Shake」に付属するツールには、ブルースクリーンおよびグリーンスクリーンを引く業界標準 のキーヤー、完備したカラー補正ツールのスイート、高品質のモーションリタイミングおよび フォーマットリマスタリング、モーショントラッキング、スムージング、およびスタビライゼー ション機能、統合された手順型ペイントツールなどがあり、ロトスコーピングおよびマスキング の環境では、アニメーションマットおよび静止画マットを完全に制御する機能が提供されます。 「 Final

Cut

Pro」には、1 つまたは複数のクリップを「S

hake」に送信する機能があり、加工後に レンダリングされたクリップで「 F

inal

Cut

Pro」が更新されます。 参考:「 Shake」は別売で、 「F

inal

Cut

Studio」には含まれていません。



9

Logic

Pro 「 Logic P

ro」は、音楽プロジェクトを録音、編曲、ミキシング、および制作するための完備した音 楽ワークステーションスタジオです。 「 L ogic

Pro」を使えば、M

IDI 音源、ソフトウェア音源、楽 器演奏およびボーカルのオーディオ録音、Apple Loops 、およびその他の録音済みオーディオファ

イルを利用して音楽をアレンジできます。 「 Logic

Pro」では、多様なフォーマットのオーディオファイルの読み込みおよび書き出しができ ます。 「 Final

Cut

Pro」も使用する複雑なプロジェクトに対応して、 「 L ogic

Pro」にはオーディ オクリップと関連情報を「 F

inal

Cut

Pro」の XML インターチェンジフォーマットで出力する機 能があります。 「 F inal

Cut

Pro」の XML インターチェンジフォーマットでは、キーフレーム、 マーカー、位置、フィルタ、および自動化データがサポートされています。 「F 参考:「 Logic

Pro」は別売で、

inal

Cut

Studio」には含まれていません。

このマニュアルの使い方 このマニュアルの目的は、アップルのポストプロダクションアプリケーションについての全般的 な情報と、複数のアプリケーションを連携して使う典型的な状況に固有の情報を提供すること です。

 17 ページの「F inal

Cut

Pro プロジェクトに使うアップルアプリケーション」 では、 ムービーを

制作するワークフローの例を説明します。 Â 37 ページの「アップルのアプリケーションを DVD

Studio

Pro プロジェクトで使う」 では、 ムー

ビーの DVD を制作するワークフローの例を説明します。 参考:各アプリケーションのユーザーズマニュアルは、印刷版がないアプリケーションのマニュ アルも含めて、インストールディスクの「書類」フォルダや、各アプリケーションの「ヘルプ」 メニューで参照できます。各アプリケーションの使い方の詳しい説明については、これらのマ ニュアルを参照してください。 アプリケーションのオンスクリーン・ユーザーズマニュアルを参照するには:

m 目的のアプリケーションで、「ヘルプ」メニューからアプリケーションのユーザーズマニュアル を選択します。



10



Final

Cut

Studio ワークフローのサンプル この節では、 DVD での配布を目的としたムービープロジェクトのワークフローのサンプルにつ いて説明します。ここでは、実際に経験する可能性が最も高いと思われる状況を扱います。ワー クフローの選択肢に関する詳細な情報については、後続の各章を参照してください。

プロジェクト間のデータのやり取りについて プロジェクト間のデータのやり取りとは、アプリケーションのプロジェクトファイルを、別の アプリケーションでの作業中に埋め込んだり開いたりできる機能のことです。アップルのポス トプロダクションアプリケーションの多くは、お互いのプロジェクトファイルを直に読み込む 「 Final

Cut

Pro」 ことができます。たとえば、 「L

iveType」で作成したタイトルのプロジェクトを、 のプロジェクトに読み込むことができます。この方が、変更のたびに LiveType ムービーをレ ンダリングしてから QuickTime ムービーとして書き出すよりも、はるかに能率的です。

ut P ro」で作業中だったとし LiveType プロジェクトに変更が必要だと分かったときに「 Final C ても、そのプロジェクトを「L iveType 」で開く処理を「 Final C

ut P ro」から直接実行できます。 LiveType プロジェクトを保存すると、プロジェクトに加えた変更は、「 Final

Cut

Pro」に自動 的に反映されます。 重要:アプリケーションのプロジェクトを別のアプリケーションで利用するには、コンピュー タに双方のアプリケーションの最新版がインストールされている必要があります。 アップルのポストプロダクションアプリケーションを使って、D

VD で配布させるムービーを作 成するステップは、大きく 3 つに区分されます:

 ムービーの編集:ムービーの作成には、多くのアプリケーションが使えます。  Final Cut Pro:フッテージを取り込んでムービーを編集します。  LiveType:オープニングのタイトルを作成します。  Motion:合成のエフェクトを追加します。  Soundtrack Pro:オーディオを仕上げ、効果音を追加します。  Compressor:ビデオクリップのビデオ規格を変換します。  ムービーのエンコード:「 Compressor 」を使って、ビデオおよびオーディオを DVD 準拠の素 材にエンコードします。

 DVD のオーサリング:複数のアプリケーションを使って、ムービーを配布するための DVD を オーサリングできます。

 DVD Studio Pro:メニューおよびトラックを構成します。  モーションメニューの背景を作成します。  Soundtrack Pro:メニューのバックグラウンドオーディオを作成します。



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ムービーの編集 サンプルプロジェクト制作の最初のステップは、ムービーの編集です。 「F

inal

Cut

Pro」でムー ビーを編集するときにも、アップルのほかのポストプロダクションアプリケーションでプロジェ クトに手を加えることができます。 手順 1

:「 Final

Cut

Pro」で取り込みおよび編集をする プロジェクトに使うビデオとオーディオの取り込みおよび編集には、作業時間の大部分を使うこ とになります。この処理を始める前にソースをよく把握しておくことで、取り込むビデオおよび オーディオの無駄を減らし、作業時間とハードディスク容量を節約することができます。 手順 2

:「 LiveType」でオープニングタイトルを作成する 「 LiveType」を活用して、見栄えのするアニメーショングラフィックスでムービーのタイトルを 作成します。 「 Final

Cut

Pro」のテキストツールでもムービーのオープニングタイトルは作成できますが、タ イトルに何らかのアニメーションエフェクトを使いたい場合もあるでしょう。オープニングタイ トルの作成に「L iveType」を使えば、テキストに多彩なエフェクトを適用しつつ、タイトルの外 観を思い通りに制御できます。

LiveType プロジェクトは、 「F

inal

Cut

Pro」にほかの素材と同じ方法で読み込むことができます。

LiveType プロジェクトの動作は、ほかのクリップとまったく同様です。 L iveType プロジェクト に変更が必要だと感じたときに「F

inal

Cut

Pro 」で作業中だった場合でも、「 LiveType」でプロ ジェクトを開いて変更を加え、そのプロジェクトを保存して「F

inal

Cut

Pro」に戻ることができ ます。L

iveType プロジェクトクリップが自動的に更新され、L iveType プロジェクトの変更が反 映されます。 詳細については、29

ページの「「 Final

Cut

Pro」と共に「 LiveType」を使う」を参照してください。 手順 3

:「 Motion」で合成エフェクトを追加する 「 Final

Cut

Pro」は、ムービーにさまざまなエフェクトを追加する機能を強力にサポートしてい ます。しかし、複雑なマルチレイヤーエフェクトを思い通りに制御したい場合や、高度なアニ メーションまたはパーティクルのエフェクトを追加したい場合には、 「 Motion」を使って違いを 出すことができます。 たとえば、ムービーのとあるセクションで、静止画のグループが背景と同期して画面から出たり 入ったりするように設定したい場合には、 「 Motion」を使ってそうしたエフェクトを作成すること ができます。 「 Final

Cut P

ro」のタイムラインでイン点とアウト点を設定してエフェクトが表示さ れる領域を指定してから、シーケンスのそのセクションを「M

otion」に書き出して背景に利用し ます。 「M

otion」では、レイヤーのあらゆる要素を簡単に追加・設定できます。パーティクルを追 加して、それをリアルタイムで再生して確認することもできます。満足すべき結果が得られたら、 「 Final

Cut

Pro」に戻ったら、目的の それを Motion プロジェクトとして背景なしで保存します。 「タイムライン」に配置することができます。 その後で Motion Motion プロジェクトを読み込んで、 プロジェクトに戻って変更を加えると、 「F

inal C

ut

Pro」でも自動的に更新されて変更が反映され ます。 詳細については、23

ページの「「 Final

Cut

Pro」と共に「 M

otion」を使う」を参照してください。

12

手順 4

:「 Soundtrack

Pro」でオーディオを仕上げ、効果音を追加する 「 Soundtrack

Pro」は、ムービー用にオリジナルのサウンドトラックを作成するだけでなく、既 存のオーディオをさまざまな方法で加工する作業にも使えます。一般的な使い方としては、ク リップのオーディオの仕上げ、およびシーケンスへのエフェクトの追加があります。 クリップのオーディオを仕上げる 「 Soundtrack

Pro」には、クリップのオーディオを加工できる波形エディタが含まれています。波 形エディタにより、オーディオのソースファイルを変更して(または変更しないで)各種のアク ションを適用することができ、オーディオクリップを簡単に修復または改良できます。アクショ ンには、E

Q(イコライザ)、コンプレッサ、リバーブなどのエフェクトだけでなく、ノイズ低減、 アンビエントノイズ追加、無音の挿入、あるいはステレオファイルからモノラルへの変換といっ た処理もあります。 「 Soundtrack

Pro」を使ってオーディオクリップを編集するときには、ソースファイルまで変更 すること(破壊的)も、しないこと(非破壊的)も可能です。作業を繰り返す場合は、 「 Soundtrack

Pro」に付属するスクリプトを利用するだけでなく、波形エディタで独自にスクリ プトを作成することができます。 詳細については、1 8 ページの「「F

inal

Cut

Pro」にある 1 つのクリップを編集する」を参照して ください。 クリップやシーケンスにエフェクトを追加する 「 Soundtrack

Pro」は、ムービーに高度なオーディオエフェクトを追加する作業にも使えます。 たとえば、ショットのアンビエントサウンドを強調したり、イコライザを調整したり、コンプ レッサやリバーブを追加したりできます。作業の対象にするクリップとしては、 「F

inal

Cut

Pro」 の「タイムライン」で、あるいはシーケンス全体を、単独で(または複数をセットで)選択する ことができます。 「 Final

Cut

Pro」から選択された単一または複数のクリップやシーケンスを「S

oundtrack

Pro」 に渡して、タイムラインまたはミキサーでオーディオを加工することができます。作業を済ませ たら、S

oundtrack

Pro プロジェクトを保存した上でミックスを書き出して、元の書き出し済み

Final C

ut P ro オーディオの代わりに使います。 詳細については、2

1 ページの「「 Final

Cut

Pro」の複数のオーディオトラックを扱う 」を参照し てください。 手順 5

:ビデオクリップのビデオ規格を変換する 場合によっては、シーケンスとは異なるビデオ規格のビデオクリップを読み込む必要が生じま す。たとえば、 HD 1080i のプロジェクトを編集していて、N

TSC 480i のクリップを使う必要が あるときには、 NTSC のクリップを 1080i のフレームサイズに合わせる必要があります。このた めに、 「 Final

Cut

Pro」を使ってシーケンスにクリップを追加してからレンダリングする方法も ありますが、最も高い品質を得るには、「C

ompressor」を使ってビデオのサイズを合わせます。



13

「 Compressor」でビデオクリップのサイズを変更するには、Compressor バッチにビデオクリッ

プを追加してから、ビデオシーケンスの設定(ビデオのフレームサイズ、フレームレート、およ びフォーマット)に合わせたプリセットを適用します。また、 「C

ompressor」のインスペクタの 「フレームコントロール」パネルで、「C

ompressor」がビデオに対して高品質なサイズ変更を実 行するように設定する必要もあります。 「C

ompressor」での作業が完了したら、サイズを合わせ たクリップを Final

Cut

Pro プロジェクトに書き出してシーケンスに追加すれば、レンダリング をする必要はありません。 詳細については、 28 ページの「ビデオクリップをほかのビデオ規格に変換する」を参照してく ださい。

ムービーのエンコーディング ムービーが完成したら、ムービーのビデオとオーディオを DVD 準拠のフォーマットにエンコー ドする必要があります。 「 Compressor」でムービーを書き出す方法をお勧めします。この方法が、最も多くのオプション 「C と最高の品質を得られます。もう 1 つ、

ompressor」を書き出すことの利点は、先にシーケン スをレンダリングしておく必要がない点です。レンダリングは、書き出しでの必要に応じて自動 的に行われます。 「 Compressor」で書き出すときに大切なのは、適切なプリセットを選択および設定することで す。プリセットによって、ビデオおよびオーディオがどのようにエンコードされるかが決まりま す。 「C

ompressor」にはさまざまなプリセットが用意されていますが、独自のプリセットを作成 したり、既存のプリセットの構成を変更したりもできます。 また、シーケンスに複数のプリセットを適用して、ビデオおよびオーディオの複数のバージョン を出力することも可能です。たとえば、ムービーに HD 素材を使用する場合でも、プリセットで

SD の出力(標準 DVD 作成用)および HD の出力( HD ビデオ解像度 DVD 作成用)が得られる ように選択できます。 詳細については、 2

7 ページの「「 C

ompressor」を使ってムービーを書き出す」を参照してくだ さい。

DVD のオーサリング DVD のオーサリングは、D

VD に入れる内容と、それを視聴者が再生する方式を検討することか ら始まります。 「 Final

Cut

Pro」でムービーを書き出したら、すぐに簡単な DVD のオーサリング ができます。メニューを入れる必要もありません。 しかし、D

VD プロジェクトのほとんどでは、少なくともオープニングメニューが必要とされ、

ボーナストラックやスライドショーが追加されることも数多くあります。

14

プロジェクトの SD バージョンと HD バージョンの両方をオーサリングするつもりならば、先に

SD バージョンのオーサリングをした方がよいでしょう。HD

バージョンには SD 素材を入れるこ とができるので、SD

バージョンを HD バージョンとして保存してから、SD

素材の一部またはす べてを HD 素材と入れ替えれば済みます。 DVD プロジェクトの要素は、好きな順番でオーサリングできます。ただし、最初にメニューを 作成すると、さまざまな利点があります。メニューにはナビゲーションの選択肢(移動先)の大 部分が含まれるので、それらを先に作成しておけば、各トラック(ムービーを含んでいます)お よびスライドショーにアクセスできることと、選択されたときに正しく動作することを確認しや すくなります。 手順 1

:「 Motion」でモーションメニューの背景を作成

DVD メニューの形態は、簡潔な静止イメージや、アクションがいっぱいのビデオのどちらにも できます。また、どちらの場合でも、メニューにオーディオを追加できます。メニューが満たす 必要がある条件はただ 1 つです。それは、 DVD に入っている各トラック、スライドショー、お よびほかのメニューにアクセスする方法が簡単に分かるように、必要なボタンを備えていること です。 たとえば、 「 Motion」を使えば、ムービーの一部をモーションメニューの背景にすることができ ます。また、ぼかしやカラー化のエフェクトといったフィルタを追加したり、テキストおよびボ タンのグラフィックスを追加したりできます。 一般的なアプローチとしては、メニューの導入部を用意して、たとえばボタンやテキストが画面 に飛び込んでくるようにしてから、それらの要素を定位置に付けて視聴者が選択できるようにし ます。 「M

otion」では、ループポイントを指定するマーカーを設定し、メニューの再生が終わっ たら先頭ではなく設定したポイントに戻るようにすれば、導入部分を再び再生することを回避で きます。 「 Motion」で作成したモーションメニューは、 Motion プロジェクトとして DVD

Studio

Pro プ ロジェクトに読み込むことができます。プロジェクトは、ほかの素材とまったく同様に扱えます。 たとえば、プロジェクトをメニューにドラッグして背景にすることができます。Motion プロジェ

クトを編集する必要が生じたら、 「D

VD

Studio

Pro」内でダブルクリックすれば「 Motion」が開 きます。編集を済ませてプロジェクトを保存すると、 D

VD S tudio

Pro プロジェクトにも自動的 に反映されます。 詳細については、39

ページの「「 Motion」を DVD

Studio P ro プロジェクトで利用する」を参照 してください。 「M

otion」でアルファトランジションを作成する方法の詳細についても説明があ ります。 手順 2

:「 DVD

Studio

Pro」でメイントラックを作成する 「 DVD

Studio

Pro」でトラックを作る方法は、非常に簡単です。ビデオ素材およびオーディオ素 材をプロジェクトに読み込んでからメニューまでドラッグします。メニューには、トラックにア クセスするためのボタンが設定されます。「 DVD

Studio

Pro」では、トラックの作成、メニュー 上のボタンの配置、およびボタンとトラックのリンクを自動的に行うことができます。 トラックには、多くの設定項目があります。たとえば、ナビゲーションに便利なチャプタマー カーを追加したり、リモコンボタンが押されたときの動作を定義したりできます。

15

手順 3

:「 Soundtrack

Pro」でメニューのオーディオを作成する メニューにオーディオを追加すると、たとえ背景が静止画のメニューでも、より楽しめる DVD になります。 「S

oundtrack

Pro」には充実した Apple Loops のセットが付属しており、メニュー 用オーディオにぴったりの、使用料がかからないオーディオクリップを素早く作成できます。ま た、オーディオにエフェクトを追加することもできるので、モーションメニューでボタンが定位 置につくといったアクションとオーディオを一致させたい場合などに便利です。 使用するオーディオは、 「S

oundtrack P ro」から直に AIFF オーディオファイルとして書き出し ファイルとして書き出したりできます。ま たり、 「 Compressor」を使って、Dolby Digital AC-3

た、 「 Soundtrack

Pro」と「 Motion」が統合されていることを利用して、メニューのオーディオ とビデオが完全に補完するように調整することもできます。 「 Soundtrack

Pro 」を DVD S 詳細については、4 5 ページの「

tudio P ro プロジェクトで使う」お 「S よび 46 ページの「

oundtrack P ro」を Motion プロジェクトで使う」を参照してください。 手順 4

:「 DVD

Studio

Pro」を使って DVD を作成する プロジェクトが完成したら、ディスクを作成する準備が整いました。オーサリングのどの時点で も、各要素が意図したとおりに動作するかを確認するために、プロジェクトのシミュレーション を実行することができます。しかしながら、実際にコンパイル済みのファイルを再生してみるこ とが、プロジェクトをテストする最善の方法です。「 DVD

Studio

Pro」を使えば、実際にディス クを作成しなくともプロジェクトを構築して、アップル「 DVD プレーヤー」で再生テストがで きます。プロジェクトの仕上がりに満足したら、それを DVD にしましょう。



16

1

ut P

ro プロジェクトに使う Final C アップルアプリケーション

ア ッ プ ル の ポ ス ト プ ロ ダ ク シ ョ ン ア プ リ ケ ー シ ョ ン に は、

Final

Cut P

ro プロジェクトを加工するための非常に便利なツールが 用意されています。 「 Final

Cut

Pro」は、それ自体でも完備した編集ソリューションです。以下の機能を備えています:

 モーション機能で合成できるグラフィックス  テキストタイトル作成  オーディオ編集およびミキシング しかし、アップルのポストプロダクションアプリケーションはこれらの機能を大幅に補強し、き

わめて洗練された特徴豊かなムービーを「 Final C

ut P ro」で作成できるようにします。

oundtrack

Pro」を使う 「 Final

Cut

Pro」と共に「S 「 Soundtrack

Pro」は、 Final

Cut

Pro プロジェクトで主に 2 通りに使えます: もう 1 つはオーディオの修復、改良、およびミキシングです。 使い方の 1 つはオーディオの作成で、 「 Soundtrack

Pro」は、録音から高度なオーディオ処理およびミキシングに至る、オーディオ作 成のあらゆる側面で使うことができます。 「 Soundtrack

Pro 」では、 「 Final C

ut

Pro」のオーディ オクリップを直接開くことができ、 「 Soundtrack

Pro」でオーディオの作業を済ませてプロジェ クトを保存すると、 「 F inal

Cut

Pro」で自動的にプロジェクトが更新されます。これにより、デー タをやり取りしながらすばやく簡単に処理を行うことができます。







17

Final C

ut P ro プロジェクトにあるオーディオを「 Soundtrack

Pro」で編集するには、複数の方 法があります。状況に応じて選択してください:

 1 つのクリップについて作業する場合。 「 Final

Cut

Pro」には、クリップを「 S

oundtrack

Pro」 の波形エディタで開く方法が複数用意されています。さまざまなツールを使用して、オーディ オの分析および処理が可能です。

 複数のトラックのオーディオについて作業する場合や、効果音またはボイスオーバーを追加す る場合。F

inal

Cut

Pro の単一クリップやクリップのグループ、またはシーケンスの全体を 「 Soundtrack

Pro」のタイムラインで開いて、トラックを追加します。追加のトラックは、効 果音、フォーリー、ボイスオーバー、およびミュージックに使います。また、 「F

inal

Cut

Pro」 oundtrack のオーディオクリップを分析および処理することもできます。その後で、 「S

Pro」 を使って最終ミックスを行います。

 複数のオーディオファイルに同じ処理を適用する必要がある場合。 1 つまたは複数の Final C

ut P ro オーディオクリップを Soundtrack

Pro スクリプトに渡して、リバーブを追加し たりポップ音やクリック音を除去したりといった、さまざまな操作をオーディオに対して実行 できます。

inal

Cut P ro」にある 1 つのクリップを編集する 「F 「 Soundtrack

Pro」の波形エディタでクリップを開くには、主に 3 つの方法があります:エディ タに送信する、エディタで開く、 および Soundtrack P

roスクリプトに送信するといった方法です。

 クリップを「Soundtrack Pro」の波形エディタに送信すると、Soundtrack

Pro プロジェクト が作成され、元々のファイルは変更せずに波形エディタでオーディオを編集することができ ます。

 波形エディタでファイルを開いた場合、すべての変更は保存時にオーディオファイル自体の内 容を変える形で適用されます。

 クリップを Soundtrack Pro スクリプトに送信すると、クリップが波形エディタで開いて、ス クリプトに記述されている操作が実行され、変更されたクリップが保存された後で、波形エ ディタが背景に移って「 Final C

ut P ro」で作業を継続できるようになります。この処理では、 クリップが Soundtrack P

ro プロジェクトならば元のファイルは変更されず、クリップが通常 のオーディオファイルの場合はファイルの内容が変更されます。

「 Final C

ut

Pro」から「 Soundtrack P

ro 」の波形エディタにクリップを送

信する 「 Final

Cut

Pro」か ら「S

oundtrack

Pro」の 波 形 エ デ ィ タ に ク リ ッ プ を 送 信 す る と、 Soundtrack

Pro オーディオファイルプロジェクトが作成されます。このプロジェクトの拡張子 は「. stap」で、オーディオに加えた変更がすべて格納されます。元々のオーディオクリップは、 波形エディタでの操作の影響を受けません。 重要:このためには、コンピュータに「F

inal

Cut

Pro」と「S oundtrack P ro」の両方がインス トールされている必要があります。

18

波形エディタにクリップを送信するには: 1 「 Final

Cut

Pro」のブラウザまたはタイムラインで、Control キーを押しながらクリップをクリッ

クし、ショートカットメニューから「送信」> 「 Soundtrack

Pro オーディオファイル・プロジェ クト」と選択します。 クリップを Soundtrack

Pro オーディオファイルプロジェクトとして保存するように指示するダ イアログが表示されます。

2 名前を入力するかデフォルトの名前のままで、「保存」をクリックします。 プロジェクトが、 「S

oundtrack P ro」の波形エディタで開きます。

3 必要に応じてオーディオを編集します。 4 「ファイル」>「保存」と選択し、編集したプロジェクトを保存します。 プロジェクトにソースオーディオクリップのコピーまたはソースオーディオクリップへの参照 を含めるかどうかを選択できるダイアログが表示されます。

 プロジェクトにソースオーディオクリップを含める場合、プロジェクトは元のソースオーディ オクリップに依存しない独立再生形式になりますが、プロジェクトのファイルサイズが増加し ます。

 プロジェクトにソースオーディオクリップへの参照を含める場合は、比較的サイズの小さいプ ロジェクトファイルが作成されますが、元のソースファイルが移動または削除されると再生さ れなくなる可能性があります。

5 ソースオーディオの使用方法を選択して、「 OK」をクリックします。 この Soundtrack

Pro プロジェクトが「F

inal

Cut

Pro」の「ブラウザ」に表示されて、「タイムラ イン」にあるクリップ項目を置き換えます(タイムラインで事前に選択されている場合) 。さらに 変更を加えるには、 (すでに「S

oundtrack

Pro」でプロジェクトを開いている場合でも)C ontrol キーを押しながらクリップをクリックし、 ショートカットメニューから 「送信」 > 「 Soundtrack

Pro

これにより、 オーディオファイル・プロジェクト」と選択します。

Soundtrack

Pro プロジェクト と Final

Cut

Pro プロジェクトとの接続が維持されます。 重要:クリップにビデオとオーディオの両方が含まれている場合、使用している「 F

inal

Cut

Pro 」 のバージョンが、追加の変更が可能かどうかに影響します。F inal

Cut

Pro 5.0 および 5.0.1 では、 「 Soundtrack

Pro オーディオファイル・プロジェクトへ送信」コマンドを再び使用する前に、オー ディオからビデオのリンクを解除する必要があります。Final

Cut

Pro 5.0.2 では、Soundtrack

Pro オーディオファイル・プロジェクトへ送信」コマンドを使用した後でビデオとオーディオが自動 的にリンク解除されます。



19



Final

Cut P

ro オーディオクリップを「S oundtrack P

ro」の波形エディタで 直接開く 「 Final

Cut

Pro」のオーディオクリップを「 Soundtrack

Pro」の波形エディタで開くと( 「エディ タで開く」コマンドを使います) 、元のオーディオクリップファイルが波形エディタで開きます。 ファイルを編集すると、保存するたびにファイルの内容が変更されます。 参考: 「 Final

Cut

Pro」の「システム設定」ウインドウの「外部エディタ」タブにある「オーディ オファイル」の設定で、 「エディタで開く」コマンドを選択したときに開くアプリケーションを 指定することができます。以降のステップでは、この設定が「 Soundtrack

Pro」になっている必 要があります。また、クリップがビデオとオーディオの両方を含んでいる場合は、先にビデオと オ ー デ ィ オの リ ン ク を 解 除 す るか、 「外 部 エ デ ィ タ」の「ビ デ オ フ ァイ ル」の 設 定 も 「 Soundtrack

Pro」にします。 重要:このためには、コンピュータに「F

inal

Cut

Pro」と「S oundtrack P ro」の両方がインス トールされている必要があります。

Final

Cut

Pro オーディオクリップを波形エディタで直接開くには: 1 「 Final

Cut

Pro」の「ブラウザ」または「タイムライン」で Control キーを押しながらオーディオ クリップをクリックし、ショートカットメニューから「エディタで開く」を選択します。 オーディオクリップが、 「S

oundtrack P ro」の波形エディタで開きます。

2 必要に応じてオーディオを編集します。 3 「ファイル」>「保存」と選択し、編集したファイルを保存します . 「 Final

Cut

Pro」に戻ると、波形エディタでクリップに加えた編集が反映されています。 重要:これは、元のファイルを変更し、内容が変わる処理です。

Soundtrack

Pro スクリプトを「 Final

Cut P

ro」のクリップに適用する Soundtrack

Pro スクリプトは、「F inal

Cut

Pro」で作業の対象になっているオーディオクリップ にも適用できます。クリップを Soundtrack

Pro スクリプトに送信すると、クリップが波形エディ タで開き、スクリプトに記述されている操作が実行され、変更されたクリップが保存されます。 この処理では、クリップが Soundtrack

Pro プロジェクトならば元のファイルは変更されず、ク リップが通常のオーディオファイルの場合はファイルの内容が変更されます。 ドロップレットです。 「 Soundtrack

Pro」を 「 Soundtrack

Pro」の各スクリプトは、AppleScript

使って作成してからスクリプトエディタで編集すれば、スクリプトの作成およびカスタマイズが

簡単にできます。 重要:このためには、コンピュータに「F

inal

Cut

Pro」と「S oundtrack P ro」の両方がインス トールされている必要があります。

20

Soundtrack

Pro スクリプトでクリップを編集するには: m 「 Final

Cut

Pro」の「ブラウザ」または「タイムライン」で、Control キーを押しながらクリップ

をクリックし、ショートカットメニューから「送信」>「S

oundtrack P ro スクリプト」と選択 し、サブメニューで目的のスクリプトを選択します。 「 Final

Cut

Pro」で複数のクリップを選択し、スクリプトで編集することができます。複数のク リップを Soundtrack

Pro スクリプトに渡すと、各クリップが順番に開かれて、編集、保存され た上で閉じられていきます。 また、クリップの編集では直前に使用したスクリプトを繰り返せるので、同じ処理のセットを 使って複数のクリップを編集することも簡単にできます。 直前に使ったスクリプトでクリップを編集するには:

m 「 Final

Cut

Pro」のタイムラインで、Control キーを押しながらオーディオクリップをクリックし、

ショートカットメニューから「送信」>「最後の Soundtrack

Pro スクリプト」と選択します。

inal

Cut P ro」の複数のオーディオトラックを扱う 「F クリップのグループやシーケンスを「S

oundtrack

Pro」のタイムラインに送ると、レベル、パ ン、およびエフェクトも自動で、マルチトラックのミックスを作成することができます。この処 理には、以下の操作が関係します:

 「 Final

Cut

Pro」で、クリップのグループやシーケンスから「 Soundtrack

Pro」のマルチト ラックエディタのプロジェクトを作成します。

 「 Soundtrack

Pro」でプロジェクトを編集します。 Â 「 Soundtrack

Pro」からオーディオクリップを書き出し、Final

Cut

Pro プロジェクトに読み込 んで、元のクリップのグループやシーケンスの代わりに使用します。 参考: 「 Final

Cut

Pro」のクリップまたはシーケンスのグループから「 Soundtrack

Pro」のマル チトラックプロジェクトを作成する場合は、クリップと一緒に、クリップの音量レベルおよび キーフレーム、またはクロスフェードが送信されます。モノラルクリップの場合は、パン位置も 同時に送信されます。 「 Final C

ut P ro」のクリップベースのエフェクト(フィルタ、速度変化の エンベロープなど)、および「 Final

Cut

Pro」のジェネレータは、S

oundtrack

Pro マルチトラッ クプロジェクトには含まれません。 重要:このためには、コンピュータに「F

inal

Cut

Pro」と「S oundtrack P ro」の両方がインス トールされている必要があります。



21

クリップのグループやシーケンスをマルチトラックエディタに送るには: 1 「 Final

Cut

Pro」の「ブラウザ」でシーケンスを選択するか、「タイムライン」で複数のクリップ を選択します。

2 選択したクリップを Control キーを押しながらクリックし、ショートカットメニューから「送信」 >「S

oundtrack P ro マルチトラックプロジェクト」と選択します。 複数の設定項目があるダイアログが表示されます。

3 「 Soundtrack

Pro マルチトラックエディタで開く」を選択し、保存したプロジェクトを 「 Soundtrack

Pro」で開くようにします。 4 「背景ビデオを含む」を選択し、シーケンスの背景ビデオもプロジェクトに含めます。 5 プロジェクトの名前を入力するかデフォルトの名前のままで、「保存」をクリックします。 これにより、「S

oundtrack

Pro」のマルチトラックプロジェクト・ファイルが、「. stmp」という 拡張子で保存されます。 参考:この小さなファイルは、 「 F inal

Cut

Pro」で使用されている素材を参照します。このファ イルを「 Soundtrack

Pro 」で開くときには、これらの素材が利用可能である必要があります。 「 Soundtrack

Pro マルチトラックエディタで開く」を選択した場合、クリップなどは 「 Soundtrack

Pro」のタイムラインで開きます。

6 必要に応じてオーディオを編集します。 7 「ファイル」>「保存」と選択し、編集したプロジェクトを保存します。 次に、F

inal

Cut P ro プロジェクトで使うオーディオクリップを書き出します。

8 「ファイル」>「書き出し」>「ミックスを書き出し」と選択します。 9 名前を入力してから、「書き出し」をクリックします。 これによりオーディオファイルが書き出されるので、Final

Cut

Pro プロジェクトに読み込み、選 択したクリップまたはシーケンスの代わりに利用します。S

oundtrack P ro マルチトラックプロ ジェクトから書き出されたオーディオファイルは、書き出し元となったプロジェクトファイルを 参照します。これは、後でオーディオファイルに何らかの変更を加える必要が生じた場合に便利 です。 「 Final C

ut

Pro」からオーディオファイルに変更を加えるには:

1 Control キーを押しながらオーディオファイルをクリックし、ショートカットメニューから「エ ディタで開く」を選択します。



オーディオファイルを通常のオーディオファイルとして開くのか、そのオーディオファイルの書 き出し元である「 Soundtrack P

ro」のマルチトラックプロジェクトを開くのかを選択できるダイ アログが表示されます。 参考: 「 Final

Cut

Pro」の「システム設定」ウインドウの「外部エディタ」タブにある「オーディ オファイル」の設定で、 「エディタで開く」コマンドを選択したときに開くアプリケーションを 指定することができます。前のステップでは、この設定が「 S

oundtrack

Pro」になっている必要 があります。

2 「プロジェクトを開く」を選択します。 これで、元の Soundtrack

Pro プロジェクトが開きます。 22

変更を加えたら、プロジェクトを保存し、 「ミックスを書き出し」コマンドを使って新しいオー ディオクリップを書き出します(F

inal

Cut P ro プロジェクトで開いたクリップと同じ名前および 場所を使います)。こうすることにより、この新しいオーディオファイルが Final

Cut

Pro プロ ジェクトで自動的に表示されるようになります。

クリップやシーケンスを「 Final

Cut

Pro 」から「 Soundtrack

Pro」 に書き出す 「 Final

Cut

Pro」には、クリップやシーケンスを「 Soundtrack

Pro」用に書き出す機能もありま す。この処理は、後でクリップやシーケンスを「F

inal

Cut

Pro」で開くことがない場合に最も便 利です。この方法で書き出すと、ビデオ(もしあれば)およびオーディオを含んだ QuickTime ムービーが作成されます。 「 Soundtrack

Pro」で使う「 Final

Cut

Pro」のシーケンスまたはクリップを書き出すには: 1 「ブラウザ」または「タイムライン」で、「 Soundtrack

Pro」に書き出すシーケンスまたはクリッ プを選択します。

2 「ファイル」>「書き出し」>「S oundtrack 用」と選択します。 3 保存先を選択してから、 Q

uickTime ムービーのファイル名を入力します。 デフォルトでは「 Soundtrack

Pro 」用に書き出す際には、シーケンスまたはクリップと共にスコ アマーカーも書き出されます。 「マーカー」ポップアップメニューから「なし」を選んで、マー カーを書き出さないよう選択することもできます。ほかの種類のマーカーを書き出すよう選択す ることもできます。ただし、 「 Soundtrack

Pro」でシーケンスまたはクリップを開いたときに表 示できるのは、スコアマーカーだけです。

4 「保存」をクリックします。

otion」を使う 「 Final

Cut

Pro」と共に「M 「 Final

Cut

Pro」は、「 Final

Cut

Pro」と「 Motion 」間でのクリップやシーケンスの互換性をサ ポートしています。このようにアプリケーションは緊密に統合されているので、1 台のコンピュー タで「M

otion 」と「 Final

Cut

Pro」を使用していれば、ユーザは 2 つのアプリケーション間で ファイルを移動する面倒にわずらわされず、 Motion プロジェクトを両方のアプリケーションで 同時に使用できます。また、編集中にほかのユーザが高度なモーショングラフィックスを作成す るために使用するクリップを書き出し、準備が整ったら「 Motion」プロジェクトをシーケンス に読み込むこともできます。



23



ro」から「 Motion」に書き出す クリップやシーケンスを「 Final

Cut P 「 Final

Cut

Pro」のクリップとシーケンスは、 「M

otion プロジェクトへ送信」という新しいコマ ンドを使用して Motion プロジェクトとして書き出せます。このコマンドは、以下のいずれかを 実行したい場合に便利です:

 取り込んだメディアを「 F inal

Cut

Pro」の「ブラウザ」から「M

otion 」に送る。 Â アイテムやシーケンスを「 F inal

Cut

Pro 」プロジェクトから「 Motion」に送り、アニメーショ ンを作成する。 「 Final C

ut

Pro」から Motion プロジェクトにクリップやシーケンスを渡すには: 1 以下のいずれかの方法で、「M

otion 」に書き出したいアイテムやシーケンスを選択します:

 少なくとも 1 つのクリップを含む、1 つまたは複数のアイテムを「ブラウザ」で選択します。  「ブラウザ」でシーケンスを選びます。  「タイムライン」でアイテムを選択します(「タイムライン」がアクティブになっている必要が あります) 。 2 「ファイル」>「送信」>「 Motion プロジェクト」と選択します。 3 表示されるダイアログで、以下のいずれかを実行します: a 新しい Motion プロジェクトの保存先を選択し、名前を入力します。 b 以下のオプションを選択することもできます:  Motion を起動:このオプションを選択すると、書き出したクリップやシーケンスは「M

otion」 でプロジェクトとして開かれます(「 Final

Cut

Pro」も開いたままになります)。 Â Motion コンテンツを埋め込む:このオプションを選択していると、「 Final C

ut

Pro」は ut P ro 」のクリップとして作成します。このクリップ 「 Motion」のプロジェクトを「F inal C

「M は「F inal

Cut

Pro」内で「ライブ」の状態だと考えることができます。つまり、

otion」 で操作を行うごとにクリップも更新されます。両方のアプリケーションが開いている場合で も、 「M

otion」クリップを「F inal

Cut P ro」で確認すると、クリップは更新され「M

otion」 で行った変更がすべて反映されているはずです。 「F 参考:M

otion プロジェクトが「 F inal

Cut

Pro」に埋め込まれた場合、

inal

Cut

Pro」ではそ の後「 Motion」で加えられた変更が反映されますが、 「 Motion」では、 「 Final

Cut

Pro」で

Motion プロジェクトのクリップに加えられた変更(フィルタやタイトルなど)が一切反映さ れません。

4 「保存」をクリックします。 「 Motion コンテンツを埋め込む」を選択しなかった場合、書き出したアイテムはすべて「ブラウ

ザ」内でネストされたシーケンスとして表示され、「タイムライン」内のアイテムは一切変更さ れません。

24



書き出される情報 「 Motion」に渡すクリップを選択した場合、書き出されるプロジェクトでは以下の情報が保持さ れます。 書き出される情報 ビデオ

 メディア  フレームレートやイン/アウト点など、タイミングに関して必要なすべ ての情報

 マーカー  拡大/縮小、位置、回転、合成モード、および不透明度、ならびにこれ らのパラメータの直線状またはスムージング化したキーフレームなど、 モーションに関するあらゆる一般的な特性 オーディオ1

 メディア  マーカー  キーフレーム

1「 Motion 」に書き出したオーディオは、 Motion

プロジェクトを「 Final C

ut P ro 」に戻した際には読み込まれません。 「 Motion 」ではオーディオは再生あるいはマーカー用として使用される前提となっています。このため、オーディオクリッ プは必ず保持するようにしてください。

「 Final C 「 Motion」へ書き出すとき、

ut

Pro」では、上記のリストにないプロパティ、たとえば フィルタ、ジェネレータ、速度の変化、時間のリマップの変化、およびフリーズフレームなど は渡されません。

書き出し後の「F

inal

Cut P

ro」の動作 「ブラウザ」では、 「M

otion 」に書き出されたシーケンスや項目のグループが、「 Motion」のファ イル拡張子を持つ単一の Motion プロジェクトクリップに変換されます。 書き出し時に「タイムライン」で選択を行い、 「 Motion コンテンツを埋め込む」が選択されてい た場合は、 「タイムライン」に新規の Motion プロジェクトクリップも表示されます。そして、

Motion プロジェクトクリップの内容は、変更が「M

otion」で保存されるたびに更新されます。 「タイムライン」は変化しません。 「 Motion コンテンツを埋め込む」が選択されていない場合、

Motion プロジェクトクリップと関連付けられているオーディオは、書き出し前と完全に同じ状 態で保持されます。たとえば、 「タイムライン」で選択したクリップを書き出した場合、オーディ オは同じオーディオトラックに残されます。ムービー内のオーディオは必ず保持してください。 「 Final

Cut

Pro」には Motion プロジェクトと一緒にオーディオが再度読み込まれないからです。



25



ut

Pro プロジェクトに読み込む Motion プロジェクトを Final C 「 Motion」をインストールしているかどうかにかかわらず、Motion プロジェクトをほかのメディ

アと同じように「 F inal

Cut

Pro」に読み込むことができます。 のプロジェクトを 「F 「 Motion」

inal

Cut

Pro」に読み込むには、以下のいずれかの操作を行います: m Motion プロジェクトを「F inal

Cut

Pro」の「ブラウザ」または「タイムライン」にドラッグします。

m 「ファイル」>「読み込み」>「ファイル」と選択し、次に表示されるダイアログで Motion プロ ジェクトを選択してから「選択」をクリックします。 参考: 「 Motion コンテンツを埋め込む」を選択した状態で書き出した場合には、 Motion プロ ジ ェ ク ト を「F

inal

Cut P ro」に 再 び 読 み 込 む 必 要 は あ り ま せ ん。埋 め 込 ま れ た 場 合、 「 Motion」で保存された変更を自動的 「 Final

Cut

Pro」に表示される Motion プロジェクトは、 に反映します。 読み込んだり埋め込んだりした Motion プロジェクトクリップを「 Final

Cut

Pro」で編集するこ

とはできませんが、再生してムービーでどう見えるか確認したり、シーケンスに配置したり、ト

ランジションを追加したり、フィルタやタイトルを適用することは可能です。

Motion プロジェクトを「 Final

Cut

Pro」に読み込んだり埋め込んだりした場合:

 「 Final

Cut

Pro」ではプロジェクトもクリップとして表示されるので、Motion プロジェクトは

プロジェクトのクリップは、 「ブ すべてのレイヤーが合成された状態で表示されます。Motion

ラウザ」では Motion ファイル名の拡張子が付いて表示されます。埋め込まれてすでに「タイ ムライン」にある場合、プロジェクトは「タイムライン」にも表示されます。

 「 Motion」内のオーディオは「F inal

Cut

Pro」には読み込まれません。 Â プロジェクトに関する情報(フレームの幅や高さなど)が「 Motion」で変更されていると、こ れらの情報は「 Final

Cut

Pro」の Motion プロジェクトで反映されます。 アニメーションコーデックについて 「M

otion」を使ってアルファチャンネルのプロジェクトを作成する機会が多くなります。アニ メーションコーデックは、コンピュータで生成したグラフィックスに使用するためのロスレス コーデックですが、通常のビデオ素材にも使用できます。通常のビデオに使用した場合は、最 高の品質を得ることができますが、パフォーマンスは低下します(アニメーションコーデック によるクリップがリアルタイムで再生されないことがあります)。アニメーションコーデック の大きな利点としては、 「F

inal

Cut

Pro」でクリップの透明度の制御に利用可能なアルファチャ ンネルがサポートされています。

26



ro」内から編集する Motion プロジェクトを「 Final

Cut P 「 Final

Cut

Pro」で作業中に、「ブラウザ」または「タイムライン」から Motion プロジェクトの クリップを開いて、「 Motion 」で編集することができます。 重要:このためには、コンピュータに「 Final

Cut P

ro」と「 Motion」の両方がインストールされ ている必要があります。

Motion プロジェクトクリップを「 Motion」で編集するために「 Final C

ut

Pro」から開くには: m クリップを選択し、C ontrol キーを押しながらクリックして、ショートカットメニューから「エ

ディタで開く」を選択します。 Motion プロジェクトのクリップと、 「 Final

Cut

Pro」で関連付けられているオーディオの両方が 「M 「 Motion」で 開 き ま す。

otion」で プ ロ ジ ェ ク ト に 変 更 を 加え、そ れ を 保 存 す る と、 「 Final

Cut

Pro」では自動的にその変更されたプロジェクトが使用されます。 重要:上記以外の方法によって「 M

otion」のプロジェクトを開くと、F inal

Cut

Pro プロジェク トとの接続が失われます。 「メディアマネージャ」は 参考: 「 Final

Cut

Pro」で「メディアマネージャ」を使用する場合、

Motionプロジェクトクリップが参照しているソースメディアを新しい場所に移動しないことに注 意してください。

ompressor」を使う 「 Final

Cut

Pro」と共に「C 「 Compressor」が Final

Cut P

ro プロジェクトで便利な場面は、いくつかあります:

 ムービーの書き出し:「 Compressor」では、ムービーの書き出しで各種のフォーマットを選択 できます。W

eb および DVD による配布に目的を絞ったフォーマットも含まれます。 Â ビデオフレームの拡大/縮小: 「C

ompressor」の高品質な拡大/縮小およびビデオ規格変換の 機能を使えば、ビデオを変換してシーケンスに合わせることができます。

ompressor」を使ってムービーを書き出す 「C 「 Compressor」は QuickTime ムービーを以下の形式に変換します:

 DVD 用:M

PEG-1、 MPEG-2 SD および HD、 H.264、および AC-3(オーディオ) Â Web 用: H.264、 MPEG-1 および MPEG-4 を使用した QuickTime ストリーミング 「 Compressor」を使って、高品質のビデオとオーディオ素材を生成し、 「 DVD

Studio

Pro 」に読 み込むことができます。 「 Final

Cut

Pro」のシーケンスで圧縮マーカーとチャプタマーカーを追 加した場合、結果として得られる MPEG ファイルにそのマーカーを含めることができます。 「 DVD

Studio

Pro」に読み 「 Compressor」内で、これらのマーカーを追加することもできます。 込むと、チャプタマーカーは「トラックエディタ」に自動的に表示されます。 重要:このためには、コンピュータに「 Final

Cut

Pro」と「 Compressor」の両方がインストー ルされている必要があります。



27

「 Final C

ut

Pro」から「 Compressor」に書き出すには: 1 「ブラウザ」で、書き出すシーケンスを選択します。

2 「ファイル」>「書き出し」>「C

ompressor を使う」と選択します。 「バッチ」ウインドウには、ソースとして「F 「 Compressor」が開き、

inal

Cut P ro」から書き出 したシーケンスが表示されます。

3 シーケンスに適用するプリセットを選択します。 場合によっては、必要な処理と完全に一致するプリセットを使えることもありますが、プリセッ トを変更したり、カスタムプリセットを作成したりする必要がある場合もあります。プリセット は、変換のすべての項目を定義したものです。また、シーケンスに複数のプリセットを割り当て ることもできます。たとえば、オーディオの AIFF バージョンと AC-3 バージョンが必要な場合な どです。

4 保存先を設定します。 保存先をデフォルト(ソース)に設定すると、新しいファイルがシステムディスクの最上位階層 に保存されます。

5 デフォルトの名前以外を付けたい場合は、出力ファイルの名前を設定します。 6 「実行」をクリックします。

ビデオクリップをほかのビデオ規格に変換する 場合によっては、シーケンスとは異なるビデオ規格のビデオクリップを読み込む必要が生じま す。たとえば、 HD 1080i のプロジェクトを編集していて、N

TSC 480i のクリップを使う必要が あるときには、 NTSC のクリップを 1080i のフレームサイズに合わせる必要があります。このた めに、 「 Final

Cut

Pro」を使ってシーケンスにクリップを追加してからレンダリングする方法も ありますが、最も高い品質を得るには、「C

ompressor」を使ってビデオのサイズを合わせます。 「 Compressor」を使ってビデオクリップのサイズを合わせるには: 1 「 Compressor」を開きます。

2 クリップを「バッチ」ウインドウに読み込むには、以下のいずれかの操作を行います: Â ファイルを読み込むボタンをクリックし、選択ダイアログでファイルを選びます。 Â Finder のウインドウから「バッチ」ウインドウにファイルをドラッグします。 3 クリップに適用するプリセットを選択します。 場合によっては、必要な処理と完全に一致するプリセットを使えることもありますが、プリセッ トを変更したり、カスタムプリセットを作成したりする必要がある場合もあります。プリセット では、変換で使用されるビデオフレーム・サイズ、フレームレート、およびエンコーディング フォーマットを定義します。 「C

ompressor」のインスペクタには「フレームコントロール」パネ ルがあり、変換の品質レベルを指定することができます。



28



4 保存先を設定します。 デフォルトでは、新規のファイルは元のファイルと同じ場所に保存されます。

5 デフォルトの名前以外を付けたい場合は、出力ファイルの名前を設定します。 6 「実行」をクリックします。 「 Compressor」での作業が完了したら、サイズを合わせたクリップを Final

Cut

Pro プロジェク トに書き出してシーケンスに追加すれば、レンダリングをする必要はありません。

iveType」を使う 「 Final

Cut

Pro」と共に「L 「 Motion」と「 Final

Cut

Pro」の場合と同様に、 「 F inal

Cut

Pro」と「L

iveType」との間でも、ク リップおよびシーケンスをやりとりする機能がサポートされています。このようにアプリケー ションは緊密に統合されているので、 1 台のコンピュータで「 LiveType」と「F

inal

Cut

Pro」を 使用していれば、ユーザは 2 つのアプリケーション間でファイルを移動する面倒にわずらわされ ず、 「L

iveType」プロジェクトを両方のアプリケーションで同時に使用できます。また、編集中 にほかのユーザが高度なモーショングラフィックスを作成するために使用するクリップを書き 出し、準備が整ったら「L iveType 」プロジェクトをシーケンスに読み込むこともできます。

LiveType プロジェクトを Final

Cut

Pro プロジェクトに読み込む LiveType プロジェクトのファイルを「 Final C ムービー

ut P ro」に読み込んでおけば、QuickTime

にしてある LiveType タイトルを「 Final

Cut

Pro」で使いたいときに、その都度レンダリングを やり直す必要がなくなります。 「 LiveType」のプロジェクトを「 Final

Cut

Pro」に読み込むには、以下のいずれかの操作を行い ます:

m 「ファイル」>「読み込み」と選択し(またはコマンドキーを押したまま I キーを押し)、 「 Final

Cut

Pro」に読み込む LiveType プロジェクトを選択します。 m Finder から、「 LiveType」のプロジェクトファイルを「 Final

Cut

Pro」の「ブラウザ」にドラッ グします。 「 LiveType」のプロジェクトファイルは「F inal

Cut

Pro」の「ブラウザ」でクリップとして表示 されます。

LiveType プロジェクトのファイルは、「 Final

Cut

Pro」のムービーにあるほかのクリップと同様 に表示されます。必要ならば、メディア(この場合は、ディスク上にある実際の LiveType プロ ジェクトファイル)をムービー中の LiveType プロジェクトに再接続することができます。これ プロジェクトを「F も、ほかの Final

Cut

Pro クリップの場合と同じです。LiveType

inal

Cut

Pro」 に読み込むと、 「ブラウザ」で管理し、 「ビューア」で開き、編集してシーケンスにすることも、 トリミング、コピー、およびペーストすることもできます。L

iveType プロジェクトでは、通常 のマスタークリップと関連クリップの関係が保持されます。

ut

Pro」で再生できます。ただし、 LiveType プロジェクトは、ほかのクリップと同様に「F inal C 編集してシーケンスになった場合は、 「タイムライン」での LiveType プロジェクトの表示に赤色 のレンダリングバーが付けられ、シーケンスのこの部分をレンダリングしないと再生することは できません。



29



ro」内から編集する LiveType プロジェクトを「F inal

Cut P LiveType プロジェクトを「 Final

Cut

Pro」に読み込んで通常の編集作業に含めることはできま すが、L

iveType タイトルの内容自体は「 Final C

ut P ro」では変更できません。 LiveType タイト 「 Final

Cut

Pro」には、LiveType ルの設定は、 「L

iveType」アプリケーションでだけ変更できます。

プロジェクトを「 LiveType」アプリケーションで開いてタイトル内容を変更できるようにするた めの、素早く簡単な方法が用意されています。 重要:このためには、コンピュータに「 Final

Cut

Pro」と「 LiveType」の両方がインストールさ れている必要があります。

LiveType プロジェクトを「 LiveType」で編集するために「 Final

Cut

Pro」から開くには: 1 「 Final

Cut

Pro」の「ブラウザ」またはシーケンス内で、タイトルの設定を調整する LiveType プ キーを押しながらクリックし、ショートカットメニューから「エ ロジェクトクリップを、Control

ディタで開く」を選択します。 LiveType プロジェクトファイルが「 LiveType」アプリケーションで開きます。

2 「 LiveType」で、「 LiveType」のタイトルに必要な変更を加えます。 3 「 LiveType」のプロジェクトファイルを保存します。 4 「 Final

Cut

Pro」に戻ります。 「 Final

Cut

Pro」では、変更された LiveType プロジェクトを参照している LiveType プロジェク トクリップが自動的に再リンクされます。 「F

inal

Cut

Pro」で、「 LiveType」のタイトルに加えら れた変更をすぐに見ることができます。この方法を使えば、 「F

inal

Cut

Pro」を使わずに変更が 加えられるたびに「 L

iveType」のプロジェクトファイルを再接続する必要がありません。 参考: 「 Final

Cut

Pro」の「ブラウザ」の「クリエイター」列には、クリップのショートカット メニューで「エディタで開く」が選択されたときに、どのアプリケーションが開くかが示されて います。 ( 「クリエイター」列を表示するには、「ブラウザ」で「名前」列の右にある列見出しを、

Control キーを押しながらクリックし、ショートカットメニューから「表示 クリエイター」を 選択します。) 「 LiveType」のクリップでは、クリエイターは自動的に「 LiveType」に設定されます。

シーケンスの一部を「 LiveType」に書き出す 「 LiveType」で作成したタイトルを、 「 F inal

Cut

Pro」でシーケンスの背景ビデオに重ねることが できます。しかし、 「 LiveType」でタイトルを作成するときに、タイトルと重ねる背景ビデオを 参照できれば作業は大幅に楽になります。 イン点とアウト点で区切られている Final C

ut P ro シーケンスの一部を書き出して、「 L iveType」 でタイトルを作成するときの背景に使うことができます。 重要:このためには、コンピュータに「F

inal C

ut

Pro」と「 LiveType」の両方がインストールされ ている必要があります。



30

シーケンスの一部を「 LiveType」用に書き出してタイトル作成の背景にするには: 1 「 Final

Cut

Pro」の「タイムライン」でイン点とアウト点を設定して、L iveType タイトルの背景 にするビデオのセクションを区切ります。

2 「ファイル」>「書き出し」>「L iveType 用」と選択します。 3 書き出すシーケンス部分に名前を付けてから、「保存」をクリックします。 4 「 LiveType」で「ファイル」>「背景ムービーを配置」と選択し、「 Final

Cut

Pro」から書き出さ れたムービーを読み込んで第 2 トラックに配置します。 5 「 LiveType」の「タイムライン」で、第 1 トラックを選択してタイトルエフェクトを作成します。 6 エフェクトが完成したら、プロジェクトを保存します。 「プロジェクトの情報」ウインドウで「背景をレンダリングする」設定が選択されていないこと (デフォルトでは、この設定は選 を確認してから、L iveType プロジェクトを保存してください。 択されていません。これを確認するには、「編集」>「プロジェクトの情報」と選択します。)

7 この LiveType プロジェクトを元の Final

Cut

Pro プロジェクトに読み込んで、 「 タイムライン」の V2 トラックの、イン点とアウト点で区切られた場所に置きます。 タイトルと背景ビデオが重なる表示は、 LiveType プロジェクトで作成したときに確認したもの と完全に同じになります。

hake」を使う 「 Final

Cut

Pro」と共に「S 「 Shake」の強力な合成および視覚エフェクト機能を「 Final

Cut

Pro」でのムービー編集に活用す れば、キーイングが難しいビデオを扱う場合や、モーショントラッキングまたはロトスコーピン グが必要な場合の作業が大幅に変わります。 「F

inal

Cut P ro」には、クリップを「S hake」に送る 処理を効率的かつトラブルなく実行するための、専用に設計された方法が用意されています。 たとえば、 「 F inal

Cut

Pro」を使って、「S

hake 」で 1 つに合成する複数のクリップのグループを スーパーインポーズすることができます。 「F

inal

Cut

Pro 」では、各クリップのイン点とアウト 点を簡単に設定してクリップのオーバーラップを決めることができます。次に、そのメディアを 「S タイミング情報と共に「S

hake」へ送れば、

hake」でメディアの並べ替えをやり直す必要がな くなります。



31



hake」に読み込まれたクリップの配列について 「S 「 Final

Cut

Pro」のクリップを「 S

hake」に移動した場合、新規に作成される Shake スクリプト でクリップがどのようにアセンブルされるかは、移動の方法とは無関係に決まります。影響する のは、クリップが単一のビデオトラック内でシーケンスとして配列されていたか、あるいは複数 のビデオトラックを使って縦にスーパーインポーズされていたかです。 読み込まれた Final C

ut P ro クリップは、「S elect」および「 MultiLayer」ノードを使って、ノー

 1 つのビデオトラックでシーケンスとして編集されているクリップは、1 つの「 Select」ノード に接続されます。 「 Select」ノードでは、各クリップのタイミングがメディアのイン点および アウト点を含めて設定されて、 「S

hake」の「 Timeline」に配置されます。 Â 複数のビデオトラックにスーパーインポーズされていたクリップの場合は、 Shake スクリプト によって、クリップがある各ビデオトラックに対応する「 Select」ノードが作成されます。

ドツリーで次のように並べられます:

参考:「S

elect」ノードに接続されている各「F ileIn」ノードの実際の編集点は、分岐パラメー タに格納されます。このパラメータに格納されているデータは、編集されることを意図したも のではありません。編集した場合は、予期せぬ結果が生じることになります。

 各「S elect」ノードは、1 つの「 M

ultiLayer」ノードに接続されます。これにより、どのクリッ プが合成の前景になり、どのクリップが背景になるかが決まります。 「 Final

Cut

Pro」から読み込まれたクリップの「 Shake」での時系列上の配置を変更したい場合 は、 「T

ime View」タブを使う必要があります。 重要:元々の QuickTime ファイルによるオーディオクリップおよびトラックは、 「S

hake」に読 み込 まれま せん。「S

hake」でタイ ミン グを変 更する と、影 響を受 けるク リップ と、元 の

Final C

ut P ro プロジェクトファイルのオーディオとの同期が失われます。

サポートされないメディアおよびエフェクト QuickTime は、「 Final

Cut

Pro」と「 Shake」の間ですべてのメディア交換に使われるファイ ルフォーマットです。ただし、Q

uickTime のすべてがサポートされている訳ではありません。 「S

hake」では、以下のメディアおよび設定を「 Final C

ut P ro」から読み込めません: Â Â Â Â Â Â Â Â

32

QuickTime オーディオトラック

スタンドアロン・オーディオファイル 静止画ファイル ジェネレータ 合成モード モーションエフェクト フィルタ トランジション



inal

Cut P ro」からクリップを送信する 「F 1 つまたは複数のクリップを選択して(または 1 つのシーケンスを) 「 Final

Cut

Pro」 から「 Shake」 に送るには、「 Shake に送信」コマンドを「F

inal

Cut

Pro」で使います。

1 つまたは複数のクリップまたはシーケンスを「 Final

Cut

Pro」から「 Shake」に送信するには: 1 プロジェクトのタイムラインを並べ替えて、送信するクリップのみを選択できるようにします。

2 以下のいずれかの操作を行います: Â 「タイムライン」で、書き出すクリップを 1 つまたは複数選択します。 Â 「ブラウザ」でシーケンスを選びます。 3 以下のいずれかの操作を行います: Â 「ファイル」>「送信」>「 Shake」と選択します。 Â 選択したクリップまたはシーケンスを Control キーを押しながらクリックし、ショートカット メニューから「送信」>「 S

hake」と選択します。 4 「 Shake に送信」ダイアログが表示されたら、適切なオプションを選択します: Â 操作結果のシーケンス名:新しいシーケンスの名前を入力します。このシーケンスは、「書き 出し」をクリックしたときに、選択したメディアを格納するために Final

Cut

Pro プロジェク トファイル内に作成されるものです。このオプションは、タイムラインで 1 つまたは複数のク リップを選択した場合のみ有効です。ブラウザでシーケンスを選択しても、シーケンスは新規 に作成されません。

 Shake スクリプトとして保存:作成する Shake スクリプトの名前を入力し、場所を選択します。  プレースホルダの QuickTimeムービー(FileOut)を保存:プレースホルダ QuickTime ムービー の名前を入力し、場所を選択します。このムービーは、新規に作成される Shake スクリプト の「F

ileOut」ノードと対応します。 5 新規に作成された Shake スクリプトを自動的に開いて作業を始めたい場合は、「 Shake を起動」 チェックボックスを選択します。 重要:このためには、コンピュータに「F inal

Cut

Pro」と「 Shake」の両方がインストールされ ている必要があります。

6 「書き出し」をクリックします。 「書き出し」をクリックすると、以下のいくつかのことが起こります:

 タイムラインでクリップを 1 つ(またはグループ単位で)選択した場合は、Final

Cut

Pro プロ ジェクトに新規のシーケンスが表示され、そこに選択したメディアの複製が格納されます。

 ディスク上に Shake スクリプトが作成されます。  プレースホルダ QuickTime ファイルがディスク上に作成されます。  タイムラインでクリップを 1 つ(またはグループ単位で)選択した場合は、プレースホルダ QuickTime ファイルがクリップとして、シーケンスの最も上のトラックに新しく作成される ビデオトラックに表示されます(元のメディアが置かれている場所は変わりません)。



33

プレースホルダ QuickTime クリップが Final

Cut

Pro プロジェクトにある場所は、 「 Shake」か らレンダリング出力されるメディアの場所と対応します。特に、生成される Shake スクリプ トの末尾にある「 F ileOut」ノードによってレンダリング出力されます。

「F

inal C

ut P ro」から生成されるスクリプトの timeRange 「S

hake に送信」コマンドで作成された Shake スクリプトの timeRange Global パラメータは、 参照するメディアにあわせたフレーム範囲で自動的に設定されます。 重要: 「A

uto」ボタンをクリックして timeRange を更新することは推奨しません。これを実 行すると、ソースメディア・ファイル再生の総時間によっては、予想よりも多くのフレームが 参照されることがあります。

メディアを「 Final

Cut

Pro」に戻す 「 Final

Cut

Pro」から生成されたもの)での作業が完了したら、最初に作成さ Shake スクリプト( 」ノードをレンダリングする必要があります。新規にレンダリングされたメ れていた「F

ileOut ディアファイルは、プレースホルダ QuickTime ファイルの場所に配置されて、元の Final

Cut

Pro プロジェクトで使えるようになります。

ut P ro プロジェクトファイルを元のプレースホルダ QuickTime ファイルがある状態で再 Final C び開くときには、 「メディアの再接続」コマンドを使って、シーケンス内のクリップと「 Shake」 でレンダリングされたメディアとを再リンクする必要があります。

ogic

Pro」を使う 「 Final

Cut

Pro」と共に「L 「 Logic

Pro」には、Final

ut P ro プロジェクトのミュージックを制作する作業に使えるツールが C 数多く含まれています。 「 Logic P

ro」では、多様なフォーマットのオーディオファイルの読み込 みおよび書き出しができます。ただし、より複雑なプロジェクトで「F

inal

Cut

Pro」が関係する 場合は、 「 F inal

Cut

Pro」の XML インターチェンジフォーマットを使えば、位置に関するリー ジョン情報、リージョン名、およびボリュームおよびパンのオートメーションデータをすべて保 持したままで、ソングの読み込みおよび書き出しができます。



34



ro XML ファイルを「L ogic P ro」に読み込む Final

Cut P 「 Final

Cut

Pro」からシーケンスやクリップのグループを XML フォーマットのファイルとして書 き出し、その XML ファイルを「 Logic

Pro」で読み込むことができます。

Final

Cut

Pro シーケンスを XML ファイルとして書き出すには: 1 「 Final

Cut

Pro」の「ブラウザ」で、書き出すシーケンスを選択します。

2 「ファイル」>「書き出し」>「X

ML」と選択します。 3 「形式」ポップアップメニューから XML フォーマットを選択し、「 OK」をクリックします。 デフォルトでは、 「A

pple XML Interchange Format、バージョン 2」が選択されています。

4 ファイルに名前を付け、保存先を指定してから「保存」をクリックします。 XML ファイルを「 Logic

Pro」に読み込むには: 1 「 Logic

Pro」で、「ファイル」>「インポート」と選択します。

2 XML ファイルを選択してから、「選択」をクリックします。 シーケンスのオーディオが「 Logic

Pro」で開きます。



ro XML ファイルを「L ogic P ro」から書き出す Final

Cut P 現在の曲のオーディオを Final

Cut

Pro XML インターチェンジフォーマットのファイルとして書 き出して、F

inal

Cut

Pro プロジェクトに読み込むことができます。 「 Logic

Pro」で現在の曲を XML ファイルに書き出すには: 1 「 Logic

Pro」で、「ファイル」>「エクスポート」>「ソングを Final

Cut

Pro / XML 形式で」と 選択します。

2 ファイルに名前を付け、保存先を指定してから「保存」をクリックします。 XML ファイルを「 Final

Cut

Pro」に読み込むには: 1 「 Final

Cut

Pro」で、「ファイル」>「読み込み」>「X

ML」と選択します。

2 XML ファイルを選択してから、「選択」をクリックします。 書き出されたオーディオを含んだシーケンスが「 F inal

Cut

Pro」の「ブラウザ」に表示されます。 参考:オーディオ音源トラックは、常にオーディオファイルにバウンスされます。 MIDI トラッ クは無視されます。必要ならば、バウンスは自動的にリアルタイムモードに切り替わります( I/

O または外部音源プラグインが使われている場合など)。



35

1

アップルのアプリケーションを

ro プロジェクトで使う DVD S tudio P

素晴らしいムービーを作ったら、それを誰にも見せないのはもったい ない話です。アップルのポストプロダクションアプリケーションに は、 DVD

Studio

Pro プロジェクトのオーサリングを支援するための 非常に便利なツールが用意されています。 「 DVD

Studio

Pro」を使用すると、さまざまなスタイルでプロフェッショナルな DVD をすばや く簡単に作成することができます。オーサリングの工程ごとにカスタマイズが可能ですが、急ぐ

ときには付属のテンプレートデザインから選んで修正すると、さらに速く DVD を完成できます。

Final

Cut

Pro プロジェクトを DVD にする 「 Final

Cut

Pro」でムービーの編集を終えたら、それを基にした DVD のオーサリングを開始でき ます。ムービーから簡単な DVD を作成するのは手早く簡単ですが、いくつかの点を考慮する必 要があります:

ベースのムービーの場合を除い Â ムービーを DVD 準拠の素材に変換する必要があります。HDV て、ムービーのビデオおよびオーディオは DVD 準拠の素材にトランスコードされる必要があ ります。これには、複数のアプローチを選択できます。もっとも、ほとんどの場合に最善の方 法は、 「 Final

Cut

Pro」から「 Compressor 」を使って書き出すことです。これにより、ほとん どのオプションが利用できるだけでなく、処理を最も細かく制御できます。

 ムービーが HD の場合は、作成する DVD の規格を選択する必要があります。標準精細度(S D) の素材を使った従来の DVD を作成することも選択できますが、この場合はビデオを SD フレー ムの解像度に変換する必要があります。また、高精細度( H

D)の素材を使って特殊な DVD を 作成することもできます。 S

D ベースの DVD を作成することの利点は、現行の DVD プレー ヤーで再生できることです。HD

ベースの DVD を作成することの利点は、

の品質を維持で HD

きることです。ただし、再生の方法は限られてしまいます(選択肢の 1 つは、アップルの「 DVD プレーヤー」です) 。1

つの回答は、「C

ompressor」を使用して、両方の DVD 規格でオーサリ ングできるように素材をエンコードすることです。

 DVD に入れるそのほかのコンテンツを決めます。シンプルな DVD では、ディスクの再生を始 めると最初にメニューを表示するのが通例です。また、削除したシーンなどのボーナスムー ビーを追加する場合には、それらの編集をしてから DVD のオーサリングを開始することにな ります。







37



ro プロジェクトを「 DVD

Studio P

ro」に読み込む Final

Cut P ムービーを「F

inal

Cut

Pro」から「 Compressor」に書き出して、高品質な DVD 準拠の素材を 「 DVD

Studio

Pro」用に作成することにより( H

D ソースのダウンコンバートも含む)、ムービー を「D

VD

Studio

Pro」に直接読み込む場合よりも柔軟なエンコーディングが利用できます。 「 Compressor」では、S

D および HD プロジェクト用の MPEG-2、 HD プロジェクト用の H.264 ビデオ、および Dolby Digital AC-3 オーディオを作成できます。

27 ページの「「 Compressor」を使ってムービーを書き出す」を参照して、 「F

inal

Cut

Pro」から の書き出しに「 Compressor」を使う方法の詳細を確認してください。ステレオおよび 5.1 サラ ウンドサウンド・オーディオの制作については、5

2 ページの「「 F inal

Cut

Pro」のオーディオか ら AC-3 ファイルを作成する」を参照してください。 「 Compressor」を使ってムービーを書き出したら、エンコード済みファイルを DVD

Studio

Pro プロジェクトに読み込むことができます。これには、さまざまな方法があります。以下に、最も 一般的な方法を説明します。 エンコード済みファイルを「D

VD

Studio

Pro」に読み込むには、以下のいずれかの操作を行い

m Finder のウインドウから「D

VD

Studio P ro」の「素材」タブにファイルをドラッグします。 ます:

m 「 DVD

Studio

Pro」の「素材」タブで「読み込み」をクリックし、「素材を読み込む」ダイアロ グでファイルを選択します。

インポートしたファイルは、必要に応じてメニューおよびトラックに割り当てることができます。

ro プロジェクトから HD ベースの DVD を作成する Final

Cut P HD プロジェクトの作業では、3 つの一般的な H

D 取り込みフォーマットが使用されます:DVCPRO

HD、非圧縮 HD、および HDV です。どのフォーマットを使うかが、プロジェクトを編集して配 布するまでの流れに影響します。

DVCPRO HD または非圧縮のソースで開始する DVCPRO HD フォーマットおよび非圧縮 HD のビデオファイルはサイズが大きくなるので、これ ら の フ ァ イ ル を 使 う 前 に 適 切 な フ ォ ー マ ッ ト に エ ン コ ー ド す る 必 要 が あ り ま す。 「 DVD

Studio

Pro」では、HD

プロジェクトで使えるフォーマットが 2 つサポートされています:

HD MPEG-2 および H.264 です。 Â HD MPEG-2 フォーマットの基本的な構造は、SD

ベースの DVDで使われる MPEG-2フォーマッ トと同様です。相違点は、より高いビットレート範囲を使うことと、H

D ビデオフォーマット のフレームサイズをサポートしていることです。

 H.264 フォーマットは、AVC または MPEG-4 Part 10 とも呼ばれており、そのエンコーディン グ処理の効率は MPEG-2 のエンコーディング処理の 2 倍です。 MPEG-2 エンコーディングと 比較した場合、 H.264 エンコーダの特徴は以下の通りです:  より低いビットレートで同じ品質を得られるので、ファイルサイズが小さくなる  ビットレートが同じならば、同じファイルサイズでより高い品質を得られる



38

DVCPRO HD ベースのプロジェクトを書き出すには、「 Final

Cut

Pro」から「 C

ompressor」で直 接書き出すか( 27 ページの「「 Compressor」を使ってムービーを書き出す」を参照してくださ 「D い) 、プロジェクトの QuickTime ムービーを書き出して、

VD

Studio

Pro」に直接読み込みます。

SD の Final

Cut

Pro プロジェクトの場合と同様に、 「C

ompressor」を使う利点は、エンコーディ ングの処理をより細かく制御できることです。HD MPEG-2 ファイルや H.264 ファイルの作成を

選択できるだけでなく、分散エンコーディングを利用すれば、処理にかかる時間を短縮すること も可能です。 重要:分散エンコーディングは、「F

inal

Cut S tudio」、「 DVD

Studio

Pro」、または「 S hake」が インストールされているコンピュータでのみ利用できます。

DVCPRO HD ベースの QuickTime ムービーを直接「 D

VD S tudio P ro」に読み込んだ場合は、組 み込まれている MPEG エンコーダによって HD MPEG-2 フォーマットにエンコードされます。

HDV ソースで開始する HDV フォーマットは、「 DVD

Studio

Pro」でサポートされている MPEG-2 フォーマットの設定 をベースにしています。このため、ビデオを HDV フォーマットで取り込みおよび編集すれば、 トランスコーディングをしなくとも HD プロジェクトに使用することができます。これで時間が 節約されるだけでなく、 トランスコーディングでビデオにアーティファクトが入るおそれも小さ くなります。 「 Final

Cut

Pro」では HDV ソースをネイティブに編集できるので、 H

D 素材を用いた DVD プロ ジェクトを作成するにはこのワークフローが便利です。

「 Motion」を DVD

Studio

Pro プロジェクトで利用する 「 Motion」で、「D

VD

Studio P ro」用のクリップを簡単に作成することができます。M

otion プ ロジェクトの用途としては、複雑なモーションメニュー(メニューのループポイントを設定する マーカーを含む) 、ドロップゾーンに入れるアニメーショングラフィックス、およびトランジショ ン(ボタ ンと そのタ ーゲ ット 間、あ るい はス ライ ドシ ョー のス ライ ド間)があ りま す。 「 DVD

Studio

Pro」はレンダリングされていない Motion プロジェクトの読み込みとプレビュー を行うことができます。いったん Motion プロジェクトを「 DVD

Studio

Pro」に読み込めば、プ ロジェクトを再度「M

otion」で開いて変更を加えると、「 D

VD S tudio P ro」では自動更新され、 その変更が反映されます。



39



モーションメニューに使う Motion プロジェクトを読み込む Motion プロジェクトを「 DVD S tudio

Pro」に読み込む方法は、ほかの素材を読み込む場合と同 じです。 「 Motion」のプロジェクトを「 DVD S

tudio P

ro」に読み込むには、以下のいずれかの操作を行 います: m Motion プロジェクトを「 DVD

Studio

Pro」の「素材」タブまたは「メニューエディタ」にドラッ グします。

Motion プロジェクトを「メニューエディタ」にドラッグすると、 「ドロップパレット」が表示さ れ、 「D

VD S tudio P ro」でプロジェクトをどのように使うかを選択できます。

m 「ファイル」>「読み込み」>「素材」と選択し、次に表示されるダイアログから Motion プロ ジェクトを選びます。 m Motion プロジェクトの入ったフォルダを「 DVD

Studio

Pro」の「パレット」の「ビデオ」タブ に追加します。「メニューエディタ」、 「素材」タブ、またはタイムラインなど、目的に応じた場 所にドラッグしてプロジェクトを追加できるようになります。



ro」内から編集する Motion プロジェクトを「 DVD

Studio P 読み込んだ Motion プロジェクトを再び「 Motion」で開くには、「 DVD

Studio

Pro」の「素材」 タブを使います。これによりすばやく簡単にプロジェクトに変更を加えられます。 重要:このためには、1

台のコンピュータに「 DVD

Studio

Pro」と「 Motion」の両方がインス トールされている必要があります。 「 Motion」の Motion プロジェクトを「 DVD S

tudio P

ro」で開くには、以下のいずれかの操作 を行います:

m 「素材」タブでプロジェクトを選び、 「ファイル」>「素材」>「エディタで開く」と選択します。 m 「素材」タブのプロジェクトを Control キーを押しながらクリックし、ショートカットメニューか ら「エディタで開く」を選択します。

m 「素材」タブのプロジェクトをダブルクリックします。 「 Motion」でプロジェクトに変更を加え、プロジェクトを保存すると、「D

VD

Studio

Pro」でも 自動的に更新されて変更内容が反映されます。

40



Motion プロジェクトをアルファトランジションとして作成する/ 読み込む 「 DVD

Studio

Pro」には、アルファトランジション機能があります。アルファトランジションを 利用すると、メニュー、トラック、そしてスライドショーで使用できるカスタマイズしたトラン ジションの作成が可能になります。 すべてのトランジションには、トランジションが使用される位置に基づいた開始フレームと終了 フレームがあります。標準的なトランジションは開始および終了フレームのビデオを変換して、 回転やブラーといったさまざまなエフェクトを直接ビデオに適用することができます。アルファ トランジションは開始および終了フレームのビデオを直接変換するのではなく、作成した

QuickTime ムービーに基づいて開始から終了へのトランジションを行っています。 アルファトランジションを作成するには、作成したいトランジションのタイプに応じて 1 つから

3 つの QuickTime ムービーが必要です。

 トランジション中に開始および終了フレーム以外のビデオを表示させたい場合。たとえば、回 転する DVD が画面を横切るエフェクトを作成したければ、その横切る DVD のイメージの素 材ムービーが必要となります。

 トランジション中に開始および終了フレームを同時に表示したい場合。回転する DVD の例では、 たとえば DVD の外枠部分に開始フレームを、D

VD の中心部分に終了フレームを表示させます。 開始および終了フレームを同時に表示させるには、背景にマット処理したムービーが必要です。

 カスタムシェイプを使用したシンプルなワイプトランジションを作成したい場合。マット処理 した背景のムービーを使用して、ソフトまたはハードなエッジを使ったワイプトランジション を目的のシェイプで作成できます。 アルファトランジションにはいくつかのコンポーネントがあります:

   Â

素材フォルダ 素材ムービー 素材マットムービー 背景のマットムービー

開始フレーム この DVD の画像は素材ムービーか らのもので、背景のビデオが表示

(この例では赤)

される部分を素材マットムービーが 制御しています。

終了フレーム (この例では青) 背景のマットムービー (不可視)は、背景に開始 ビデオまたは終了ビデオを 表示するかを制御します。

各構成要素については、以下のセクションで説明しています。



41

素材フォルダ 「 DVD

Studio

Pro」でアルファトランジションとして使用される「M

otion」のプロジェクトおよ びムービーは、メニューやトラックで使用される「 Motion」のプロジェクトやムービーとは異 なる方法で処理されています。アプリケーションを開いたとき、 「 DVD

Studio

Pro」はハード ディスク内の特定の位置にあるトランジション素材フォルダを確認します。条件に合った

Motion プロジェクトやムービーを含むフォルダは、すべて自動的にアルファトランジションと して追加され、オーサリングするすべての DVD プロジェクトで使用できるようになります。 アルファトランジションを構成するムービーを収める以外に、この素材フォルダの名前はトラン ジションと同じ名前になります。また、このフォルダ内のすべてのファイルは、フォルダと同様 に命名される必要があります。ただし、素材マットムービーのファイル名には「- matte」が付 き、背景マットムービーには「 “-backgroundMatte 」が付いて、両者が区別されます。 「 DVD

Studio

Pro 」を開くと、アプリケーションは以下の 2 つの位置で素材フォルダを検索し ます:

 ディスクのルートでの位置:/ ライブラリ /Application Support/DVD

Studio P ro/Transitions/ Â ホームフォルダでの位置:ユーザ /[ ユーザ名 ]/ ライブラリ /Application Support/ DVD

Studio

Pro/Transitions/ 参考:「 DVD

Studio

Pro」が開いているときに素材フォルダを追加した場合、次に 「 DVD

Studio

Pro」を開くまでこのフォルダは無視されます。 素材ムービー

素材ムービーには、背景が 表示される場所を制御する

素材ムービーは、開始フレーム

アルファチャンネルを 含めることができます。

および終了フレームのほかに トランジションビデオにも 使えます。

この素材ムービーは、トランジション中に開始および終了フレーム以外のビデオを使用したい 場合に必要です。たとえば、回転する DVD が画面を横切るエフェクトを作成したければ、横切 る DVD の画像を表示する素材ムービーです。 素材ムービーは素材フォルダと同じ名前を持つ必要があり、拡張子も付与できます。たとえば、

素材フォルダの名前が「S

pinning DVD」の場合、素材ムービーの名前は「 Spinning DVD.mov」

のようになります。 素材ムービーには、 2 つのオプション要素があります:アルファチャンネルと切り替えポイント です。

42

先に説明した回転しながら飛ぶ DVD の例で、DVD の穴および周縁部分に開始フレームや終了フ

レームのビデオが見えるようにしたいと仮定します。このエフェクトのためには、 「 DVD

Studio

Pro」にアルファチャンネルを与えて素材ムービーのどの部分を表示させて、どの 部分を無視させるのか伝える必要があります。 アルファチャンネルを追加するには 2 つの方法があります:素材ムービーに埋め込むか、別個に 素材マットムービーを用意します(後の “ 素材マットムービー ,” で説明します)。 重要:アルファチャンネルが素材ムービーに埋め込まれる場合、ビデオ出力は必ずプリマルチプ ライされているようにしてください。 トランジションで開始フレームのビデオと終了フレームのビデオを画面に同時に表示する必要 がない場合には、素材ムービーに切り替えポイントマーカーを追加して、トランジションが開 始フレームの表示から終了フレームの表示に切り替わる時点を制御することができます。開始 フレームのビデオと終了フレームのビデオを画面に同時に表示したい場合は、背景マットムー 。 ビーを使う必要があります( 44 ページの「背景のマットムービー」で説明します) トランジション素材フォルダに背景マットムービーがない場合、「 DVD

Studio

Pro」は以下の方 法で切り替えポイントを設定します:

 最初に、 「D という名前のマー

VD S tudio

Pro」は素材ムービーを調べ、TransitionSwitchPoint

カーを探します。もしあれば、このマーカーが切り替えポイントとして使われます。このマー カーを素材ムービーに追加するために「 M 「マーカーの編集」の「種類」

otion」を使う場合は、 ポップアップメニューから「 DVD アルファトランジション」を選択します。

 ない場合、「 DVD

Studio

Pro 」は素材ムービーに何らかのマーカーがあるかを調べます。もし あれば、最初のマーカーが切り替えポイントとして使われます。

 素材ムービーにマーカーがない場合、切り替えポイントは素材ムービーの中間点に設定され ます。 素材マットムービー

黒い領域は、背景ビデオ (開始または終了フレーム、

白い領域は、素材ムービーの ビデオが表示される場所を

切り替えのポイントまたは 背景のマットムービーに

定義します。

よって決まります)の表示 される場所を定義します。

灰色の領域は、素材ムービー ビデオが表示されるものの、 透明になる部分を定義します。



43

素材マットムービーが必要となるのは、アルファチャンネルを含まない素材ムービーがトランジ ションで使用される場合のみです。素材ムービーが普通のビデオ(つまりアニメーションではな い)の場合、別に素材マットムービーがあると特に便利です。 素材マットムービーのファイル名は、素材フォルダと同じ名前に「 -matte」を付加したもので、 拡張子を付けることもできます。たとえば、素材フォルダの名前が「S

pinning DVD」ならば、 素材マットムービーの名前は「 Spinning DVD- matte.mov」のようになります。 素材マットムービーはモノクロでなければならず、白い部分は使用する素材ムービーを、黒い部 分は開始および終了フレームのビデオを表示させる位置を示します。また、白と黒の間に透明度 のレベルを設定して、ソフトエッジを追加することもできます。 背景のマットムービー

黒い領域は、終了フレーム 背景ビデオが表示される 場所を定義します。

白い領域は、開始フレーム 背景ビデオが表示される 場所を定義します。

背景のマットムービーは、次の 2 つの方法で使用できます:

 素材ムービーと関連付けて使用し、開始フレームのビデオを表示する画面の部分と、終了フレー ムのビデオを表示する部分を制御します。

 トランジション素材フォルダに背景のマットムービーを 1 つだけ入れて、ワイプトランジショ ンのエフェクトを作成することもできます。素材ムービーと関連付けて使用する場合と同じ く、背景のマットムービーは画面のどの部分に開始フレームのビデオを表示し、どの部分に終 了フレームのビデオを表示するか制御します。 背景のマットムービーにはトランジション素材フォルダと同じ名前を付け、ファイル名の最後に 「 -backgroundMatte」の文字列を追加する必要があります。拡張子も付与できます。たとえば、 トランジション素材ムービーの名前が「 Spinning DVD」ならば、背景のマットムービーの名前

は「S

pinning DVD- backgroundMatte.mov」のようになります。 背景のマットムービーはモノクロでなければならず、白い部分は表示する素材ムービーを、黒い 部分は開始および終了フレームのビデオを表示させる位置を示します。一般的に、背景のマット ムービーは全体が真っ白な画面で始まり、全体が真っ黒な画面で終わる必要があります。また、 白と黒の間に透明度のレベルを設定して、ソフトエッジを追加することもできます。

44



「 Soundtrack

Pro 」を DVD

Studio

Pro プロジェクトで使う DVD のオーサリングにはオーディオに関して特殊な要件がいくつかありますが、 「 Soundtrack

Pro」はそれらを十分にサポートしています:

 メニュー用のオーディオ:DVD のメニューを目立たせる簡単な方法は、オーディオを追加する

ことです。すべてのモーションとほとんどの静止画メニューにオーディオを追加できます。 「 Motion」を使ってメニューを作成するときでも、 「S

oundtrack P ro」と「 Motion」の連携を 利用すれば、メニューでの動きに合ったメニューオーディオを、メニュー要素が通り過ぎたり 着陸したりするときの効果音も含めて簡単に作成することができます。

 スライドショー用のオーディオ:背景にオーディオを追加すると、スライドショーを面白くで きます。スライドごとに個別のオーディオクリップを作成したり、スライドショー全体用に単 独のオーディオクリップを作成できます。

 DVD 規格に準拠のオーディオ:D

VD プロジェクトでは、オーディオに対して専用の条件が要 求されます。 「 S oundtrack

Pro」では、加工をしなくても DVD プロジェクトで使用可能な、 DVD 規格に準拠の非圧縮 AIFF オーディオファイルを作成できます。このファイルには、48kHz

(キロヘルツ)のサンプルレートと、 16 ビットまたは 24 ビットのサンプルサイズが必要にな ります。また、 「S

oundtrack P ro」には「C

ompressor」を利用して書き出す機能もあるので、 シンプルなステレオから、5

.1 サラウンドサウンドの Dolby Digital AC-3 オーディオファイル ペー ジの まで、どれでも簡 単に作成するこ とができます。詳細につ いては、4

8 「 「 Soundtrack

Pro 」から「C

ompressor」を使って書き出す」を参照してください。 Soundtrack

Pro プロジェクトを「 D

VD S tudio P ro」で利用できるように保存するには、さまざ まな方法が使えます。通常は、プロジェクトを保存するときに、プロジェクトを再び開いたり編 集したりする操作が容易になる埋め込みリンクとともにプロジェクトを保存するか、シンプルな 保存を実行するかを選択します。



VD

Studio

Pro」用に保存する Soundtrack

Pro プロジェクトを「D 以下に、 Soundtrack

Pro マルチトラックプロジェクトを保存する方法を説明します。こうして おけば、後で編集する必要が生じたときにも簡単に元の Soundtrack

Pro プロジェクトに戻るこ とができます。

Soundtrack

Pro マルチトラックプロジェクトを保存して書き出すには: 1 オーディオを、タイムラインと「ミキサー」で設定します。

2 「ファイル」>「別名で保存」と選択します。 3 ファイルに付ける名前を入力します。 4 「保存」をクリックします。 これで、現在の設定が Soundtrack P

ro マルチトラックプロジェクトとして保存されます。拡張子 「 DVD S は「 .stmp」です。次に、

tudio P ro」に読み込むためのオーディオファイルを書き出します。



45



5 「ファイル」>「書き出し」>「ミックスを書き出し」と選択します。 6 ファイルに付ける名前を入力します。 7 「ビット数」を「 16 ビット」または「 24 ビット」に、 「サンプルレート」を「 4

8kHz」に設定します。 8 「書き出し」をクリックします。 これにより、以前に保存されたプロジェクトファイルにリンクしているオーディオファイルが保 存されるので、後でオーディオファイルを編集する必要が生じた場合に便利です。 重要:以下の手順では、コンピュータに「 Soundtrack

Pro」と「 Soundtrack

Pro」の両方がイ ンストールされている必要があります。 リンクされているオーディオファイルに「 DVD

Studio

Pro」から変更を加えるには: 1 「素材」タブでオーディオファイルを Control キーを押しながらクリックし、ショートカットメ ニューから「エディタで開く」を選択します。 オーディオファイルを通常のオーディオファイルとして開くのか、そのオーディオファイルの書 き出し元である Soundtrack

Pro マルチトラックプロジェクトファイルを開くのかを選択できる ダイアログが表示されます。

2 「プロジェクトを開く」をクリックします。 これで、元の Soundtrack

Pro プロジェクトが開きます。 変更を加えたら、プロジェクトを保存し、 「ミックスを書き出し」コマンドを使って新しいオー ディオクリップを書き出します( D

VD S tudio P ro プロジェクトで開いたクリップと同じ名前お よび場所を使います)。これにより、この新しいオーディオファイルが DVD

Studio

Pro プロジェ クトで自動的に表示されるようになります。

oundtrack

Pro」を Motion プロジェクトで使う 「S 「 Soundtrack

Pro」と「 Motion 」の統合機能により、M

otion プロジェクトに追加されるエフェ クトを補うオーディオを、簡単に作成することができます。こうしたデータやり取りの機能が特 に役立つのは、プロジェクトでエフェクトのタイミングを変更し、対応するオーディオも合わせ て変更する必要がある場合です。 多くの場合、モーションメニューには、オーディオを含んだ背景ムービーが使われています。た とえば、ムービー本編から採取された短いクリップなどです。 重要:このためには、1 台のコンピュータに「 S

oundtrack P ro」と「M

otion」の両方がインストー ルされている必要があります。



46

Motion プロジェクトのオーディオを「 Soundtrack

Pro」に送信するには: 1 「 Motion」の「プロジェクト」パネルで「オーディオ」タブをクリックします。

2 「 Soundtrack

Pro」に送信するオーディオを選択します。 3 「編集」>「オーディオを Soundtrack に送信」と選択します。 4 ファイル名を入力し、保存先を選択してから、 「S

oundtrack オーディオとして保存」をクリック します。 これにより、 Soundtrack

Pro オーディオプロジェクトがファイル拡張子「. stap 」で作成され、 「 Soundtrack

Pro」の波形エディタで Motion ビデオとともに開くので、必要に応じて操作を適 用したり効果音をペーストしたりできます。 オーディオが完成したら、そのオーディオプロジェクトを「S

oundtrack

Pro」で保存するだけで 済みます。 「M

otion」に戻ると、オーディオが自動的に更新されて変更が反映されています。こ れは、ファイルを破壊しない処理です(元のオーディオファイルは変更されません) 。

oundtrack

Pro」から AIFF オーディオを書き出す 「S ミュートされていないすべてのトラックのミックスを書き出すか、個別のステレオトラックを書 き出すか選択できます。

Soundtrack

Pro マルチトラックプロジェクトからミックスを書き出すには: 1 各トラックおよび「ミキサー」を設定します。これには、書き出さないトラックをミュートする作 業も含まれています。

2 「ファイル」>「書き出し」>「ミックスを書き出し」と選択します。 書き出したオーディオファイルの設定がダイアログに表示されます。

3 書き出し設定を選択します。 DVD で使用するためには、オーディオのビット数は 16 ビットまたは 24 ビットを選択し、サン プルレートは 48kHz を選択します。

4 「書き出し」をクリックします。 単一の Soundtrack

Pro トラックを書き出すには:

1 書き出すトラックを選択します。 2 「ファイル」>「書き出し」>「選択したトラックを書き出し」と選択します。 書き出したオーディオファイルの設定がダイアログに表示されます。

3 書き出し設定を選択します。 DVD で使用するためには、オーディオのビット数は 16 ビットまたは 24 ビットを選択し、サン プルレートは 48kHz を選択します。

4 「書き出し」をクリックします。 トラックが選択されていない場合には、すべてのトラック、バス、および出力を 1 ステップで書 き出すオプションが表示されます。



47

すべての Soundtrack

Pro トラック、バス、および出力を一度に書き出すには: 1 どのトラックも選択されていないことを確認します。

2 「ファイル」>「書き出し」>「すべてのミキサーオブジェクトを書き出し」と選択します。 書き出されるファイルの設定を示すダイアログが表示されます。

3 書き出し設定を選択します。 DVD で使用するためには、オーディオのビット数は 16 ビットまたは 24 ビットを選択し、サン プルレートは 48kHz を選択します。

4 「書き出し」をクリックします。 ミュートされていない各トラックと「ミキサー」出力について、個別に AIFF ファイルが書き出 されます。

oundtrack

Pro」から「 Compressor」を使って書き出す 「S 「 Soundtrack

Pro」からの書き出しに「 Compressor」を使うことで、 AC-3 オーディオファイル の書き出しをはじめとする選択肢が増えます。 D

VD プロジェクトで AC-3 フォーマットのオー ディオファイルを使う利点については、5 0 ページの「 AC-3 ファイルを作成する理由」を参照し てください。 「 Soundtrack

Pro」を使って作成する AC-3 ファイルには、一般に 2 つのタイプがあります:ス テレオおよび 5.1 サラウンドサウンドです。 ステレオ AC-3 ファイルは、通常は最も作成しやすいファイルです。すでに左右のチャンネルを 設定済みならば、特に簡単です。この場合は、 「 Compressor」のプリセットを利用するだけで済 みます。チャンネルのマッピングは自動的に処理されます。 サラウンドサウンドの 5.1 オーディオファイルでは、「 Soundtrack

Pro」の物理的な出力チャン ネルをサラウンドサウンドの各チャンネルにマップする(対応させる)必要があります。まず、 適切な物理チャンネルに正しいオーディオが生成されるよう出力を設定する必要があります。 重要:このためには、 1 台のコンピュータに「 C

ompressor」と「S oundtrack

Pro」の両方がイ ンストールされている必要があります。 「 Soundtrack

Pro」からの書き出しに「 Compressor」を使うには: 1 「ファイル」>「書き出し」>「C

ompressor を使用」と選択します。

2 出力ファイルの名前を「別名で保存」フィールドに入力します。 3 「ビデオを保持」または「ビデオをエンコード」を選択します。 Â 「ビデオを保持」を選択すると、ビデオはトランスコードされず、新規ファイルにコピーされ るのみです。

 「ビデオをエンコード」を選択すると、選択したプリセットでビデオがトランスコードされます。



48



4 使用するプリセットを、「ビデオを保持」または「ビデオをエンコード」のうち、選択した方の ポップアップメニューで指定します。 「プリセットを編集」をクリックすると、プリセットの内容を変更したり、新規にカスタムプリ セットを作成したりできます。このとき、「 Compressor」が開きます。

5 マルチチャンネルのオーディオファイルを書き出す場合は、「チャンネルレイアウトを編集」を クリックして「チャンネルレイアウト」ダイアログを開きます。次に、書き出されたファイルの 各チャンネルに対して物理的な出力チャンネルを選択し、「 OK」をクリックします。

6 「書き出し」をクリックします。

「 Compressor 」を DVD

Studio

Pro プロジェクトで利用する QuickTime ムービーを直接「D

VD

Studio

Pro」に読み込み、内蔵の MPEG エンコーダを使って ムービーから MPEG ビデオを作成することもできますが、「 C

ompressor」を使えばさらに柔軟 なエンコード処理ができます。「C

ompressor」を使って「 DVD

Studio

Pro」の素材をエンコー ドする場合のメリットには、以下のようなものがあります:

 エンコードの追加設定: 「C

ompressor」には、さまざまな GOP 構造設定など、内蔵の MPEG エ ンコーダからは利用できない MPEG エンコード設定が複数用意されています。 Â SD ベースのDVD プロジェクト用に 24p および HD のソースをエンコード: 「 Compressor 」 は NTSC 解像度の 24 fps MPEG ストリームをエンコードできます。さらに「 C

ompressor」では、 HD ソースの高品質なダウンコンバートを実行することができ、Final

Cut

Pro ムービーから高 品質の従来型 DVD プロジェクトを容易に作成できます。 Â HD ベースの DVD プロジェクト用に HD のソースをエンコード: 「C

ompressor」では、非圧縮 「D および DVCPRO の HD ビデオを、

VD S tudio P ro」で必要な MPEG-2 または H.264 ビデオ ストリームにエンコードできます。

 AC-3 オーディオのエンコード:「 Compressor」では、オーディオを Dolby Digital AC-3 オー ディオストリームにエンコードできます。DVD

プロジェクトに圧縮オーディオを使うと、オー ディオに必要なディスク空き容量が削減されます。A

C-3 ファイルは、「 DVD

Studio

Pro」に 組み込まれているオーディオエンコーダが作成する AIFF オーディオファイルと比較して、大 幅に低いビットレートしか必要としません。このため、ビデオ素材のビットレートをより高く することができます。

 MPEG-1 ビデオ:MPEG-2 は SD ベースの DVD プロジェクト用として最高のビデオ品質を提供

しますが、より長時間のビデオを DVD に収める必要がある特殊なプロジェクトでは、 M

PEGも選択肢になります。 フォーマットの低い解像度とビットレートを使うと、

1 MPEG-1 MPEG ompressor」 2 エンコーダを使って得られるよりも非常に小さなファイルが作成されます。「 C では、 「 DVD

Studio

Pro」が SD プロジェクトのトラックに素材として読み込んで使用できる、 MPEG-1 ビデオファイルを作成することができます。



49



ompressor」のワークフローメソッドについて 「C 「 Compressor」では、以下の 2 つのワークフローを使用できます:

 通常方式: 「C

ompressor」ウインドウを使って、エンコード処理をすべて設定できます。プリ セットという既成の設定から選択するか、カスタム設定を作成します。また、エンコーディン グするファイルのバッチを設定することもできます。複数のソースメディアファイルを含んだ バッチや、複数の形式を使ってエンコードした出力による単独メディアファイルのバッチがあ ります。この処理の詳細については、 27 ページの「「C

ompressor」を使ってムービーを書き 出す」を参照してください。

 ドロップレット方式:ドロップレットを作成できます。ドロップレットはショートカットとし て動作し、エンコードを実行します。ドロップレットを使うと、手順の決まったエンコーディ ングが非常に簡単にできます。エンコードするファイルをドロップレットのアイコンにドラッ グするだけなので、 「C

ompressor」を開いておく必要もありません。ドロップレットのベース は、単独プリセット、またはプリセットのグループと保存先です。 これらのメソッドの詳細については、「 C

ompressor」のマニュアルを参照してください。

AC-3 ファイルを作成する理由 DVD プロジェクトのオーサリングでは、プロジェクトに使う素材を集めると、最終的に DVD の 非圧縮の PCM オーディオや AIFF 容量を超えてしまうことがよくあります。1 つの解決策として、 オーディオのかわりに圧縮オーディオを使用することがあります。圧縮オーディオを使用する と、以下のことが可能になります:

 オーディオ素材に必要な DVD ディスク空き容量を削減します。  オーディオに費やす DVD再生のビットレート帯域幅を下げ、ビデオにさらに高いビットレート を振り分けられる場合もあります。

 プロジェクトに Dolby Digital サラウンドサウンドオーディオを含めることができます。 「 Compressor」には、 1 チャンネルから 6 チャンネル(5

.1 サラウンドサウンド)までを含んだ オーディオファイルを作成できる Dolby Digital AC-3 エンコーダが備えられています。AC-3 エン

コーダには、非圧縮オーディオファイルから DVD 準拠の AC-3 オーディオを作成するために必要 なコントロールがすべて含まれています。 重要:A

C-3 エンコーダで 5.1 サラウンドサウンドのファイルを作成する場合は、適切なソースが 必須です。ステレオソースからは 5.1 サラウンドサウンドファイルは作成できません。 理想的なソースファイルは、たとえば AIFF や PCM オーディオのような非圧縮オーディオで、サ ンプルレートが 48kHz のものです。ただし、 「C

ompressor」はすでに圧縮されているオーディ オファイルも扱うことができます。 5.1 エンコードではよく行われるように、チャンネルごとに

個別のソースファイルを作成でき、また複数のオーディオチャンネルを含むソースファイルを使 用できます。

50



ompressor」で AC-3 ファイルを作成する 「C AC-3 ファイルをどのように作成するかは、ソースに単一のオーディオファイルを使うか、複数の オーディオファイルを使うか(サラウンドサウンド・オーディオの場合など)により異なります。

単一のオーディオファイルを使う場合 単一のソースファイルから AC-3 ストリームをエンコードするには、50

ページの「「 C

ompressor」 のワークフローメソッドについて」で説明する方法が使えます。 「 Compressor」は自動的にオー ディオチャンネルを割り当てます。

AC-3 プリセットを選択すると、「 C

ompressor」によって左チャンネルと右チャンネルが自動的 にマップされます。

複数のソース・オーディオファイルを使う場合 複数のオーディオファイルを元に A

C-3ファイルをエンコードする場合は、単一のオーディオファ イルを使う場合と少し異なります。それは、 「C

ompressor」では、どのファイルをどのチャンネ ルに割り当てるかを自動的に判別できないためです。また、5

2 ページの「複数のソースファイ ルにチャンネル識別コードを使う」で説明する場合を除けば、複数のオーディオファイルを「バッ チ」ウインドウにドラッグすると、 「 Compressor」ではファイルごとに作業ファイルが作成され ます。 複数のソースファイルから AC-3 ファイルをエンコードするには:

1 「バッチ」ウインドウで、サラウンドソースボタンをクリックします。 オーディオをマッピングするダイアログが表示されます。

2 スピーカーアイコンをクリックするとファイルを選択するダイアログが開くので、オーディオ チャンネルに割り当てるファイルを指定します。 3 ほかのスピーカーアイコンでも同じ作業を繰り返し、AC-3

ファイルで使う各チャンネルにファイ ルを割り当てるまで続けます。 4 「 OK」をクリックして、オーディオをマッピングするダイアログを閉じます。 5 インスペクタで AC-3 の設定項目を指定します。 6 「バッチ」ウインドウで「実行」をクリックします。



51



複数のソースファイルにチャンネル識別コードを使う 「 Compressor」では、オーディオファイルをサラウンドサウンド・チャンネルに自動的に割り当 てることもできます。ただし、その場合はファイル名にチャンネル識別コードが含まれている必 要があります。チャンネル識別コードは、ファイル拡張子があれば、その前に付けます。以下の 例を参照してください: ファイル名の例

チャンネル

識別コード

MyMovie-L.aif



-L

MyMovie-R.aif



-R

MyMovie-C.aif

センター

-C

MyMovie-RL.aif

左サラウンド

-RL

MyMovie-RR.aif

右サラウンド

-RR

MyMovie-RC.aif

センターサラウンド

-RC

MyMovie-LFE.aif

LFE(サブウーファー)

-LFE

チャンネル識別コードがある複数のファイルを「 Compressor」の「バッチ」ウインドウにドラッ グすると、サラウンドサウンドのエンコード時に各ファイルを適切なチャンネルにマップする単 一のバッチエントリが作成されます。

「F

inal

Cut P

ro」のオーディオから AC-3 ファイルを作成する DVD に使うオーディオを「F inal

Cut

Pro」からエンコードする必要がある場合には、オーディ オを「 Compressor」に直接書き出すか、A

IFF オーディオファイルを書き出して「C

ompressor」 で開きます。 オーディオを「 Compressor」に直接書き出す処理は、ビデオを「C

ompressor」に直接書き出 す処理と同じです。相違点は、ビデオのプリセットの代わりに、あるいはビデオのプリセットに 加えて、 AC-3 プリセットを選択することです。この方法は、 AC-3 オーディオ用にオーディオ ファイルを 1 つだけ使い、オーディオチャンネルの割り当ては「 Compressor」に任せる場合に のみ使えます。詳細については、2

7 ページの「「 Final

Cut

Pro」と共に「C

ompressor」を使う」 を参照してください。 複数のファイルを各オーディオチャンネルに割り当てる場合、たとえばサラウンドサウンド( 5

.1)

オーディオなどでは、個別に AIFF オーディオファイルとして書き出す必要があります。

5.1 サラウンドのサウンドファイルへのエンコードに適した形でオーディオファイルを書き出す には、何回かの書き出し処理をする必要があります。たとえば、フロントの左右のチャンネルを ステレオファイルで書き出し、 2 番目のファイルはリアの左右のチャンネル、 3 番目のファイル はセンターチャンネル、4

番目のファイルは低音効果( LFE)チャンネルに書き出すといった形 です。

52

複数の Final

Cut

Pro オーディオファイルを AC-3 エンコーディング用に書き出すには: 1 書き出すオーディオトラックを有効にします。 書き出さないトラックが無効になっていることを確認します。 「 Final

Cut

Pro」では、有効になっ ているトラックすべてが単独のステレオファイルに結合されるからです。

2 「ファイル」>「書き出し」>「オーディオを AIFF に」と選択します。 3 出力ファイルを設定して「保存」をクリックします。 参考:必ず 48kHz サンプルレートを使って書き出すことを確認します。

「 LiveType」を DVD

Studio

Pro プロジェクトで利用する 「 LiveType」を使って、モーションメニュー用に背景付きのテキストや、ドロップゾーンに配置す るビデオタイトルを作成することができます。これにより、バウンス、ストレッチ、および急ブ レーキなどの多彩なエフェクトを使って、エキサイティングなタイトルを簡単に作成できます。 「 DVD

Studio

Pro」では、L iveType プロジェクトで透明な背景が使われている場合は、その背景 が自動的に利用されます。これにより、 「D

VD

Studio

Pro」でテキスト文字をほかのメニュー項 目に重ねる処理と、 LiveType プロジェクトをドロップゾーンに追加する処理が両立します。ド ロップゾーンをメニューのビデオフレーム・サイズと同じにすることもでき、その場合はテキス トが「L

iveType」の通りに表示されます。



VD

Studio

Pro」に読み込む LiveType プロジェクトを「D LiveType プロジェクトのファイルを「D

VD

Studio

Pro」に読み込んでおけば、Q

uickTime ムー ビーにしてある LiveType タイトルを「D

VD

Studio

Pro」で使いたいときに、その都度レンダリ ングをやり直す必要がなくなります。 「 LiveType」のプロジェクトを「D

VD

Studio

Pro」に読み込むには、以下のいずれかの操作を 行います: m LiveType プロジェクトを「D

VD

Studio

Pro」の「素材」タブまたは「メニューエディタ」にド ラッグします。

LiveType プロジェクトを「メニューエディタ」にドラッグすると、「ドロップパレット」が表示 され、「 DVD

Studio

Pro」でプロジェクトをどのように使うかを選択できます。

m 「ファイル」>「読み込み」>「素材」と選択し、次に表示されるダイアログで LiveType プロジェ クトを選択してから「選択」をクリックします。 m LiveType プロジェクトの入ったフォルダを「 DVD

Studio

Pro」の「パレット」の「ビデオ」タ ブに追加します。 「メニューエディタ」、 「素材」タブ、またはタイムラインなど、目的に応じた 場所にドラッグしてプロジェクトを追加できるようになります。



53



VD

Studio

Pro」内から編集する LiveType プロジェクトを「D LiveType プロジェクトを使って通常の DVD オーサリングはできますが、「 LiveType」で作成さ れたタイトルの内容を「 DVD

Studio

Pro」で編集することはできません。 「 L iveType」のタイト 「D ル設定は「L

iveType」アプリケーションでしか変更できません。

VD

Studio

Pro」には、LiveType

プロジェクトを「 LiveType」アプリケーションで開いてタイトル内容を変更できるようにするた めの、素早く簡単な方法が用意されています。 重要:このためには、コンピュータに「 DVD

Studio

Pro」と「L iveType」の両方がインストー ルされている必要があります。

LiveType プロジェクトを「 LiveType」で編集するために「 DVD

Studio

Pro」から開くには: 1 以下のいずれかの操作を行います:

 「素材」タブで LiveType プロジェクトを選び、 「ファイル」>「素材」>「エディタで開く」と 選択します。

 「素材」タブで LiveType プロジェクトを Control キーを押しながらクリックし、ショートカット メニューから「エディタで開く」を選択します。

 「素材」タブの LiveType プロジェクトをダブルクリックします。 2 「 LiveType」で、「 LiveType」のタイトルに必要な変更を加えます。 3 「 LiveType」のプロジェクトファイルを保存します。 4 「 DVD

Studio

Pro」に戻ります。 「 LiveType」でプロジェクトに変更を加えると、 「D

VD

Studio

Pro」は自動的に更新され、これ らの変更を反映します。



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