Mahoroba fumifumi 2007-10-22
日経平均見解
概要 ・ 日経平均だけ見れば下げた気もするが、個別レベルでは金曜の下げの半分規模の下げ。 ・ にもかかわらず、証券マスコミは「ブラックフライデー」だと大騒ぎ。 ・ 一目均衡表は逆転を疑う段階。そして、水曜日までは 16150 円付近までの下落はありえるか もしれない。 ・ しかし、木曜日以降は少し大きめの戻りも想定できるし、下落トレンドに入る可能性もある 。 一目均衡表的には火曜・水曜の株価の動きは注目に値する。 ・ 3日線との乖離がある為、大きな下げは買いも入るだろう。 ・ 今日は火曜の上限「16620 円」付近まで戻れず弱い展開 ・ 今日の終値は水曜上限付近の「16438.47 円」。今日の安値は木曜上限の「16265.79 円」とな っており、買いポイントにも消極的な面が見える。 ・ 現状、小5波構成の下落3波目に見える。3波目の最大の安値は「 16190 円」付近という想 定もありえる。 ・ 8月17日安値と9月11日安値を結ぶラインを下抜ける場合には中期的に買えなくなる。
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解説 10月19日の相場は朝寄り「16563 円」まで下落して始まりました(前日終値 16814.37 円)。しかし、日経平均先物は朝寄り「16280 円」とシカゴ日経平均先物の「16460 円」を大き く下回って始まっています。よって、日経平均も寄り付き後は「16264 円」まで下げることとな りました。 ずいぶんと下げたイメージがあるかもしれませんが、監視銘柄を見ていると安かったのは朝寄 り付近か朝寄り後 5 分間で急落して安値をつけているものがほとんど。その後は、一貫して右肩 上がりとなっています。メガバンクあたりは前日比プラマイゼロまで一時戻しているくらいです。 基本的に、最安値付近でも週末金曜日の下げの半分くらいの下げ方というイメージくらいしか なく、特に下げたという感は主要銘柄では感じていません。日経平均の日足もいつものように 「大きい下ひげ」がついていて「下げても上がる」となっています。上昇相場時のように「上げ たら下げてこない」とは正反対の動きです。
図1:日経平均日足(六ヶ月) 大きい図 http://photozou.jp/photo/photo_only/151386/5598783?size=800 日足を見れば一目瞭然。ここ1年続くよく見る日足です。なので、特に一方的に弱いという感 じはしません。 また、10/19が「ブラックマンデー20周年」だということを先々週にお伝えしています が、証券マスコミは直前までほとんど意識していなかったにも関わらず、下げたら「ブラック・ フライデー」と騒いでいました。今の下げが「ブラック」なら、9/11以降の上昇は「とんで も大暴騰」ではなかったのかなと不思議に思うところです。どうも、「ブラックなんちゃら」と いう言葉を利用して「大きく下げました!(安くなりました)」とか「前回のブラックマンデー の直後は日経平均はバブル相場に突入したんです! 今が買い!」とでも言いたげです。
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MACD オシレータは少し大きめに下入りしました。本格的に下に入ったので4-5日レベルで は弱い展開を想定できそうです。その間にどこまで下がるのかはこれだけではわかりません。あ と、MACD は下げ入りっぽい動きになっています。このような動きの時は「日中の動きで超短期 上昇はあっても結果下げた」とか「順調に下げる」とかいう日がある程度は続きますので注意が 必要そうです。今後下げて、MACD オシレータが下げすぎまで行ったとしても MACD がさほど下げ ていない場合などは反転上昇に入っても下げに対する調整という「効率の良くない上昇」である 場合が多いです。よって、下げの初動っぽい動きをしている現時点で「思いっきり買う」という 判断もいまいちな気がします。一目均衡表の雲が下抜けする可能性もありますし、なによりも基 準線(上向きになっていますが)を日々線が下抜けていますので、これも積極的に買いで入るよ うな材料でもありません。
図2:日経平均日足(六ヶ月)一目均衡表と MACD と MACD オシレータ 大きい図 http://photozou.jp/photo/photo_only/151386/5598784?size=800 一目均衡表では、まだ2日程度は「16150 円」付近まで下げる可能性もあり、それは一時的に しろ安値になる感じもします。これは、遅行線が日々線に当たるところが抵抗という見方と目の 前の雲の下限が 16000 円前半まで下げて存在していることから導いている判断です。しかし、そ の後は遅行線が急騰する日々線に当たる時間帯になります。遅行線が日々線を下抜けた場合は 「下落トレンド」ですが、「16150 円」付近から目の前にある日々線に沿って上昇する可能性も 先の雲が明るいことから想定しています。この場合、再度高値を狙う動きになるかもしれないの で火曜・水曜の株価の動きは注目に値するでしょう。 よって、一方的に売りなのかというと、前述したように「下げても上がる」という動きがここ 1年の動きであるし、まだ下落トレンドとはお世辞にも言えない状況であることから、そのよう な考えもありません。
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図3:日経平均日足(六ヶ月)3/9/25 日移動平均線 大きい図 http://photozou.jp/photo/photo_only/151386/5598786?size=800 3/9/25 日移動平均を見てみます。 3日 :緑 9日 :赤 25日:黄 株価が一番先行し下げており、3日線から乖離が大きいようです。このような場合、通常まだ 下げる場合は数日横ばいなどの小動きか小下落などで3日線が落ちてくるのを待つ動きのほうが 弱いです。株価が3日線に近づくほうが上昇しているという見方をします。 よって、ここから2日程度の横ばい調整という感じで再下落という見方が出来そうですが、25 日線が上を向いていますので、その下げの後は 9 日線を上抜けて 25 日線に近づく動きが想定さ れます。「直近では弱いかもしれませんが、それは長く続かないのでは?」という見方ができそ うです。ただ、これだけでは安値がいくらなど分かるものではないので、大きく下げたら買って みるという感じの捌きくらいしか思いつきません。
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図4:日経平均日足(六ヶ月) 小3波目の下落中 大きい図 http://photozou.jp/photo/photo_only/151386/5598787?size=800 ラインを見ます。通常、このラインヨミを重視しています。 さて、たぶんですが 10/11 から 10/15 を結ぶラインが今の下落ラインです。これを上抜けた時 が次の上昇の最初の波になるということになります。11 日からやや下げ渋る動きを見せていま すので、所詮は「調整的な下げ?」という感じもしますが、一気に下げているので、こういった 場合は 15 日高値からおおむね5波構成で下げるくらいで考えておくほうがベターです。 今日は明日火曜の上限である「16620 円」付近まで戻れませんでした。また、今日の終値 「16438.47 円」は水曜の上限を数円上程度です。むしろ、弱いほうについていると言えます。 もし、下落が続く場合は木曜の上限も意識されます。木曜上限は「16265.79 円」で、これは実 は今日の安値に一致します。今日の安値が木曜まで下げ続けてもなんとかなるレベルまでいかな いとなかったということです。基本的には買いも消極的といえます。 では、この下げがどれくらいまで下げるのでしょうか。今は仮に 15 日からおおむね 5 波構成 で下げるだろうと想定しており、今がその中の 3 波目くらいでないかと考えています。最初の 1 波目が「-365.65 円」、これの 1.618 倍は「-591.62 円」。これを、22 日の高値「17147.73 円」 から引くと「16556.11 円」。これはすでに下抜けています。では、2.618 倍は「-957.27 円」で す。22 日の高値「17147.73 円」から引くと「16190.46 円」。金曜日の下限は「16113 円」付近 にあるようです。もし、この辺まで直近で下げれば超短期で買い場となるかもしれません。ただ、 次が上昇であっても 4 波の戻りであり、その動きが素直に上にいく動きが想定できませんので 「超短期」的なものになるかもしれません。 むしろ、その後に 5 波目の下げがまたあると考えておくべきなのでしょう。 さて、「今後これが大きな下落トレンドになるには最初の5波で8月17日安値と9月11日安 値を結ぶラインを下抜ける必要がある」と考えていました。現状は、5波もしくは今の3波(ど ちらも仮)で下抜けてもおかしくない株価にあります。
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図5:日経平均日足(六ヶ月) 8月17日安値と9月11日安値を結ぶライン 大きい図 http://photozou.jp/photo/photo_only/151386/5598788?size=800 これは火曜日には「16176 円」付近、水曜日には「16197 円」付近を流れています。私は一度 これを下抜けてから何らかしら直近の下げに対する反発があるのだと考えています。 その後、8月安値や9月安値を割るのか割らないのかははっきりと言えません。現状では「割 らない」のではないかと考えています。
lord, have mercy http://hear943.vox.com/ 以上
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