Mahoroba fumifumi 2007-10-21
日経平均見解
概要 ・ 19日まではまだ反発狙いもあったが、19日夜のシカゴ日経平均で落とされた感が強い ・ 東証一部大型(優良株)を今後もトレード銘柄としたい ・ 現状わかりづらい展開ではあるが8月安値付近やそれを割り込む場合の急落は中期で買うほ うに重きを置きたい ・ ただし、現時点では安値を割るような大きな下落はすぐには発生しないのではないか?(1 1月下旬まで猶予のある中国バブル一次崩壊まで時間がある) ・ 短期では 16600 円付近までの下落は想定内だが、19日夜のシカゴ日経平均では中期的見立 てで弱気が出る可能性もある ・ 中期的に弱いと見る場合、戻りが弱く一気に8月17日と9月11日を結ぶラインを下抜け てくる可能性(週明け月曜は 16144 円付近に流れているライン)を考えておく。この場合、 戻りは限定的になると思われる(少なくとも大型上昇がすぐ来ることにはならない)。 ・ 超短期的には大きな下落のリバウンド狙いはあるだろう、それがあれば最大で「16637.22 円」 (週明け火曜の上限)くらいまでやってくる可能性はあり、それは難しいことではないだろ う。その値段より上を狙ってくる動きがあれば「16803.36 円」(週明け月曜の上限)もあり えるが現実的ではない。もしあれば、それはまた高値に戻るサインだろう。 ・ 週明け月曜朝は「様子見」が多いだろう。行った方に超短期でつく動きだと思われる。 ・ 一目均衡表はまだ弱気ではないが日々線が基準線を下抜けた場合は暗転を考えてくる可能性 はある。 ・ MACDは高値圏から下げに転じており急落の可能性もあるが、数日レベルでは上に戻って くる可能性も捨てきれない。 ・ 移動平均は3日線との乖離がある為、超短期リバウンド狙いはいるだろう。また、25日線 が上向いているのを下抜ける動きは短期では買いである(中期ではそうでない場合はある) ・ カウントはどのみち「C波」的な下落が今後発生することが想定されるが、それが8月安値 を下抜くような大きな下落か、そうでない下落かは判断がまだ出来ない。前者であれば、直 近では直滑降で下げる必要がある。現時点では後者を考えている。
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解説 10月19日の相場は朝寄り「16965 円」で下落して始まりました(前日終値 17106.09 円)。 その後はジリジリとは下げつつも緩やかな下げとなり、安値である「16711.57」円まで下げはし ましたが、大引けでは「16814.37」円と短時間で反発しました。
図1:日経平均5分足(5 日間) 大きい図 http://photozou.jp/photo/show/151386/5574469 この大引け「16814.37」円という値段自体は週明け月曜の上限「16791」円であり、かつ雲の 上限も「16791」円付近にあったことから買い方がここまでは買えると判断してもおかしくない 動きであったと思われます。1日を通して下げ渋っていたのもこれが理由であると考えています。 日経平均の日足を見てもらえると分かりますが、ここ1年は上昇時は「上値にはりつく(上ひ がが小さい)」ことが多く、下落時は「下値から急速に切り返す(下ひげが大きい)」という特 徴があります。
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図2:日経平均日足(六ヶ月) 大きい図 http://photozou.jp/photo/show/151386/5574470 証券マスコミは「上がらない」とか「世界に比べて出遅れ」と不安感を出していますが、私は 「上げると長く買われる」し「下げるとすぐに買われる」という印象があります。また、「出遅 れ」という指摘に関しては、従来から「日経は世界に先行している」と考えていますので「出遅 れている」という感覚は全くありません。また、自分で作成した主要銘柄のポートフォリオを見 ても“高値更新している銘柄”もあります。「上げているものは上げている」のだから証券マス コミの言うような悲壮感も感じません。 ついでに書きますと、私の作成しているポートフォリオの銘柄では“8月の底から一方的に二 ヶ月間上昇”しているものが目立ちます。直前の一ヶ月間の急落よりは上昇幅は小さいものや全 く上昇していない銘柄も全体を見回せば多いのですが、国際優良大型株できっちりとしたポート フォリオさえ組んでいれば8月の安値でも利益は残っているはずで、ましてや今の株価なら大き な利益になっていると言えます。 短期で見ても、9月半ばから一ヶ月間に2000円近く暴騰しているし、株価もたかが1/3 押し程度です。これくらい上昇すれば下げても当たり前です。 そういったことから、今の悲観的なコメントも偏った内容だなと感じてしまいます。 ですが、実際にはそういった「負けないポートフォリオ」を組んでいる投資家は稀だとも思い ます。新興市場(直近では大きく上げたものもあるようですが)や小型や二部市場などに投資し ていれば「もう立ち直れない状況」です。また、東証一部のみでポートフォリオを組んでいても 実はこの一週間でヘタすれば利益が半分以下になっている(日経平均は半値押ししていませんが) ものもあります。証券マスコミのコメントも偏っているとは思いますが、上手くいっていないと ころも多いのであろうと考えています。 長々と書きましたが、重要なことは下落相場にも耐性があり、全体上昇時にはきちんと上昇し てくる「東証一部国際優良大型株」でポートフォリオを組んでいるかどうかだと思います。ここ
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1年以上「新興市場はやめて東証一部大型に投資すべきです」とブログで書いてきましたが、今 からでも遅くありません。ギャンブルでしかない「新興市場投資」や“低 PER 投資法”などとい うとんでもない大嘘で投資するのは今すぐにでもやめたほうが良いと思います。 などと、話題が最初から著しく「主張」に流れてしまっているので話しを戻します。 19日の日経平均は一目均衡表の雲の上限で下げ止まっています。19日の短期見解で書いた “16791 円くらいに週明けの上限と雲があるので買い方の狙いどころかなと思います(短期的な 話ですが)”という動きであったと思います。 また、17日の短期見解で重要なことをいくつか書いています。 ・ 株価にすれば「16600 円付近」までは想定しておくような展開 ・ 大きな 5 波構成の次の下落”であるならば、10/11 から始まる下げは順調に最初の 1 波目 (それ自体は内部で 5 波構成となる)で、8/17~9/11 を結ぶラインを下抜ける必要がある ・ シカゴ日経平均で下げる場合などは”失望売り”や”仕掛け売り”に注意 そして、16日の見解では以下のようにまとめています。 ・ 今後オシレーターがマイナス圏に入るまで下げるのであろうとは推測されますが、その下げ 幅は上昇した分よりも小さくなるであろうと今のところは推測できます。これは、9/11 安値 や 8/17 安値を下抜けない可能性が高いほうで来ているとも言えます。 基本的には、9月安値や8月安値を下回るような展開にはならない可能性を高くみています。 しかし、短期的には「16600 円付近」くらいまでは想定しておきたい展開でした。19日は安値 である「16711.57」円まで下げましたが、まだもう少し下があっても不思議ではない状況です。 もし、これが9月や8月の安値を割り込むような下げであれば、最低でも10月11日からの “最初の5波構成で8月17日と9月11日を結ぶラインを下抜ける”必要があるように思いま す。
図3:日経平均日足(三ヶ月) 8月17日と9月11日を結ぶライン 大きい図 http://photozou.jp/photo/show/151386/5574471 このライン、週明け月曜には「16144.53 円」に流れています。もし、11日から始まった下 落の内部的な5波目である今の下落トレンドである18日と19日の高値を結ぶライン(直近下
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落ラインの上限)を一度も上抜けることなく、8月17日と9月11日を結ぶラインを下抜けた 場合は中期で買えなくなります。戻りが弱い場合はその後に急落もありえると言えます。 19日の日経平均を見る限りでは、まだそこまで心配する感じではなく、月曜の動き次第かな ぁと考えていたのですが、19日夜のシカゴ日経平均が「16460 円」という値段をつけています。
図4:19日夜のシカゴ日経平均 大きい図 http://photozou.jp/photo/show/151386/5574472 大証の終値「16820 円」から見て 380 円の下落です。19日の日経平均先物が前日比-300 円で すから、たった2日で-680 円です。 とっても素晴らしい・・・いや大きく下げたと言えます。週明け月曜にこの辺から始まるといき なり「新規売り建て」というのは気が引けますので、“短期的な買い戻し”とか“リバウンド狙 い”とかはありますが、そこで上値が重いとさらに下落して「8月17日と9月11日を結ぶラ イン」を目指す展開も想定は可能です。 逆に上に戻した場合は、最大で18日と19日の高値を結ぶライン(直近下落ラインの上限)に ある「16803.36 円」もありえますが、ここまで戻すのは現実的ではないし、もし仮に戻せば上 昇トレンドに回帰する動きであるため、上に戻った場合の実現可能性が高い上限は週明け火曜日 の上限である「16637.22 円」付近を見るくらいが良いと思われます。
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図5:日経平均日足(三ヶ月) 8月17日と9月11日を結ぶラインの週明け月曜上限 大きい図 http://photozou.jp/photo/show/151386/5574473 2日で-680 円下げたのであれば短期的には、この「16637.22-16460=177.22」円という反発が 朝寄りからあっても別におかしくありません。 ということで、これだけ見れば、週明け月曜は「朝の具合を確認したい」とみる向きが多いので はないでしょうか。 図5で見る一目均衡表と MACD では週明け月曜に日々線が基準線を下抜けることや MACD が高値か らトレンド転換している(ただこれはすぐに真っ逆さまという感じではありません)ことから数 日レベルでは弱気もいるでしょう。しかし、超短期ではリバウンド狙いも十分ありえます。 移動平均も見ておきます。以下は3/9/25日移動平均線です。
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図6:日経平均日足(六ヶ月) 3/9/25日移動平均線 大きい図 http://photozou.jp/photo/show/151386/5574476 緑:3日 赤:9日 黄:25日 3日線との乖離があるので超短期的なリバウンドが見込めますが、9日線が一度下げ始めている ため「底堅ければ買う」という感じのチャートです。ただ、週明けは25日線を下抜けてくるこ とから、この25日線が下げ始めると中期的に弱気という見立ても出そうで微妙なところです。 ただ、基本的に現状では上を向いている25日線を下抜ける動きは短期では買いのシグナルには なります。(中期的には下げる可能性はあります) これを見る感じでも「超短期リバウンド狙いはありえるが、反転上昇が続くかは微妙」であると 言えそうです。 カウントを見ます。
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図7:日経平均日足(六ヶ月) カウンティング 大きい図 http://photozou.jp/photo/show/151386/5574477 9月11日からの上昇は“C波”であると思うのですが「推進5波ではなく、3波上昇の連続 の“B波”路線もありえる」という見立てをしていきました。8月17日から5波上昇が開始し ているとは見ている・・・つまり、9月11日から3波目の上昇が始まっていると見る向きもい るとは思いますが、その考えはありません。 週明け月曜に9月3日高値「16575.97 円」を下回るはずなので(オーバーラップ)、9月1 1日から3波目の上昇が始まっているという案は無くなるはずです。 9月11日からの上昇がマイナーレベルでC波であれば、今の下げはプライマリーレベルでC 波になります。9月11日からの上昇が「3波上昇の連続の“B波”路線」と見るとしても、マ イナーレベルでC波の下落であると考えられます。前者であれば、8月安値を割る可能性があり ますが、現状では8月もしくは9月の安値を割り込まない可能性を考えています。ただ、前述し ましたが「今の下落である18日と19日の高値を結ぶライン(直近下落ラインの上限)を一度 も上抜けることなく、8月17日と9月11日を結ぶラインを下抜けた場合」は前者の可能性が 出てくると考えていますので“中期的には買いは手控え”という展開も想定しておきたいところ です。 ただし、細かい下落の動きを見ていると、高値からすんなりきれいな5波構成で下げているので はなく、下に拡大している動きに見えます。こういった時は中期的には9月11日からの上昇に 対する大きめな調整であることが経験上多く、実質的には10月15日から大まかに5波構成の 下落(急落気味)と考えておくが8月安値や9月安値を割り込まないと考える方がベターです。
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